大阪湾のナンバーワン人気ターゲットといえば、タチウオ。特に船からテンヤで狙う釣りは、ゲーム性も高く、近年ますます人気となっている。今年も7月から開幕し、釣果も上向きつつある。今回はこのテンヤタチウオを沖釣りのエキスパート・今井浩次さんに解説してもらった。今回の記事を参考に、ぜひテンヤタチウオの釣趣を楽しんでほしい。
テンヤタチウオ概要
大阪湾で夏からスタートする釣りといえば、ここ数年、少し過熱気味のテンヤタチウオだ。
今年もサオだけでなくテンヤの新製品もずらり。どれを使おうかと迷うほど数多く発売された。
そこで、テンヤタチウオ釣りに入門するためのタックル選びから釣り方までを紹介してみたい。
人気の秘密は?
テンヤタチウオ釣りの人気がここまで出た秘密は、その釣り方にある。
普通の釣りはハリに刺したエサを目的の魚に食わせて釣り上げる食わせ釣りだが、テンヤタチウオの場合は、エサを食べようと寄ってきたタチウオを、テンヤに付けられた大きなハリで引っ掛けて釣り上げる掛け釣りの一種なのだ。
この掛けるタイミングに食わせ釣りにはない独得の面白さがあるため、数多くのファンを獲得したのだと思う。
それに1mを超えるタチウオを掛けたとき、細長い体のどこにそんなパワーがあるのかと思うほど引きが強いし、料理が簡単で食べてもおいしいのが、この魚の魅力なのだ。
タチウオは生きた小魚をエサにするフィッシュイーターだから、どう猛で一本気な性格?と思われがちだが、意外に天の邪鬼で用心深く、神出鬼没なので〝幽霊魚〟という異名まである極めて気難しい魚なのである。
なのでワンパターンの釣りでは攻略できない一面があって、状況に合わせたタックル選びが大切だ!