「ライトヒラメが活イワシを使ったヒラメ釣りに革命をもたらした」と話すのは、シマノ・フィールドテスターの鈴木新太郎さん。そのワケをレポート。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・大谷俊夫)
ライトヒラメ釣り
『ライトヒラメ』。「この釣法が活イワシを使ったヒラメ釣りに革命をもたらした」と話すのは、シマノ・フィールドテスターの鈴木新太郎さん。
10月14日(木)に千葉大原港の春日丸から釣行すると、投入のたびに本命のアタリを導き出す衝撃の釣りを展開、7尾を仕留めて見せた。ほかの人と違う点は2つ、「エサ付け」と「オモリの位置」。
その秘訣をレポートしよう。
エサ付けがすべてを決める
鈴木さんがもっとも重要視しているのがエサの扱い方。極力ダメージを与えないように装餌することが大切。これを丁寧に行うことで、アタリは飛躍的に増加する。
イワシの取り方
船で配られて、オケのなかを泳ぎ回る複数のイワシ。手を突っ込んで追い回す人を見かけるが、それはNG。そっとすくってほかの個体から隔離してプールする。ハリ付けのときも、できるだけ水から出さないこと。
親バリの刺し方
イワシが暴れないよう、やさしく握り、親バリを素早くセット。口掛けがオススメで、口のなかから上アゴの硬いセンター部分に刺す。ハリを掛けたら、すぐバケツのなかへ戻す。鼻掛けは、海中でイワシが回転する要因になることもある。
孫バリの刺し方
孫バリ(トリプルフック)も必ず水中でセットすること。こうすることでイワシへのダメージを減らすことができる。また、腹掛けは弱りが早くなるので背掛けがオススメ。「ウロコがたくさん剥がれたイワシは自然界にはいない」と鈴木さんが言うように、できるだけ元気でナチュラルな状態のイワシをヒラメの前へ送り込むことがキモになる。
アタリ発生時のオモリ位置
基本のタナは、時どきオモリが海底をトントンとたたく位置。これは従来の釣法でもライトでも同じ。重要なのは前アタリ~本アタリの場面。「イトを少し送り込む」とか「張らず緩めずを保つ」といったセオリーを知る人は多いが、ポイントとして教えてくれたのは「オモリが決して海底に着かない」位置をキープすること。
オモリを海底から離す
胴突き仕掛けのこの釣りでは、オモリが海底に着くとエダスの情報が失われてしまう。オモリを海底から離すことでミチイト~ハリまで一直線を描き、テンションがかかるためハリ周辺の情報が竿に伝わりやすくなる。
探見丸を活用
ここで、力強い味方になってくれるのが「探見丸」。岩礁帯といった起伏の激しいポイントを流すときはもちろん、カケアガリやカケサガリも、ひと目で分かるので、一手先のタナ取りが可能になる。
攻めの釣りへ
前アタリがあったらゆっくり聞くように竿を上げ、オモリを海底から離す。「違和感を覚えたヒラメがエサを離してしまうのでは?」と、不安になるかもしれないが問題ない。よほど強く乱暴に上げない限り、そう簡単にエサを離すことはないという。
掛かるのを待つ釣りから、積極的に掛けにいく攻めの釣りへ、ヒラメ釣りは進化した。この「伝わってくる情報量を増やして積極的に掛けにいく」ことを可能にしたのがライトヒラメタックルなのだ。