釣りイト、ラインは号数と強度がある。これを一緒に考えてしまうとよくない。大体の決まった関係はあるのだが、基本的に号数と強度はそれぞれ別のことを表すものだと理解しておこう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
号数と強度は別のもの
PEラインのように、細い径でも強度が高いイトがある。またエステルラインのように、PEラインと同じ径でも強度が低いラインがある。逆にこれら二つだけが例外ともいえそうだが……。
ナイロンラインやフロロカーボンラインしかほとんど使われていなかった時代には、おそらく「1号=4lb」という、定まった関係があったはずだ。今でもこの基準は、おそらくこの二つのラインに関していえばかわっていない。しかし、実は号数とはラインの「太さ」を表すものであり、lbとは「強度」を表すものなので、PEラインやエステルラインでは1号=4lbという考え方ができない。
号数=太さを表す
一般に釣りイトで号数というと、ラインの太さを表す。多少の揺らぎはあるだろうが、1号というとイトの標準直径が0.165mmだ。2号が0.235mm。
号数=太さは、ライン強度と、ある程度の決まった関係にある。たとえば、ナイロンやフロロカーボンラインならば、1号ならば大体4lbだ。PEラインならば、1号は20lbくらい(よりイトのため、編み数、またメーカーによって強度は上下する)。ショアで使うなら最強クラスだ。
強度はlbで表記される
最近のラインは号数と共にlbで強度も表されているものが多い。釣りの世界でlbとはラインの強度を言うものだ。ライン号数と大体の相関関係はあり、たとえばPEで20lbならば大体1号くらいだろう、4lbなら0.2号くらいだろう、と考えることもできる。
では、1lbとはどれくらいの強度か。およそ450gだ。つまりlb数×450gがそのラインの強度となる。PE1号20lbならばなんと9kg近い負荷に耐える。0.2号4lbでも1.5kgくらいの負荷に耐える。
PEラインはシステムノットを組む上で、PE強度>リーダー強度としなければ、高切れしてしまいがち。そのため、リーダーも強度を表すlbで表示されていることが多い。よく見てみよう。