釣りイト、ラインは号数と強度がある。これを一緒に考えてしまうとよくない。大体の決まった関係はあるのだが、基本的に号数と強度はそれぞれ別のことを表すものだと理解しておこう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
エステルラインは号数に対し低強度
PEラインが号数(太さ)に対して特別に強いならば、エステルラインのように号数に対して相応に弱いものもある。0.2号でおよそ1lb、0.25号でおよそ1.3lb、0.3号で1.6lb程度の強度しかない。「しかない」といっても、まあ細い糸ならそれくらいで当然なのだ。
というか、こうして書き出してみると、実は号数に対する強度は、「弱い」というイメージのあるエステルラインでも、実際にはそんなに弱くないのではないだろうか。1号=4lbとするならば、ナイロンでもフロロでも、0.2号ならば4lb×0.2となる。すなわち0.8lbしか残らない。同号数でエステルの方が強い(?)。
エステルライン、実は太さに対して、そんなに弱くはないのか??
ラインは強度を意識しよう
ちょっと混乱してしまったが、言いたいのはこういうことだ。
ラインは、号数とともに、lbで表される強度を意識することが大事である。号数は太さを言うもので、ラインが太ければ太いほど魚に見られてしまう危険が高い。強度は号数に対し高いほど安心感があるが、ロッドによっては、ガイドの強さとしてラインウェイト**lbまでとメーカーで設定されているものがあり、これを超えた使用はおすすめできない。
ガイドリングは、ラインウェイトを超えたPEラインの使用でキズがつき、傷むという話もある。そうなると巻き取るラインそのものも傷んでしまい、ふとしたときにキャスト切れするなどのリスクが考えられる。
また、単に太いから強いではない、細くても強いラインはあるしその逆もある、ということを頭に入れておきたい。特にナイロンラインやフロロカーボンラインでの釣りが主なアングラーは、PEを使うときには、細イトでもかなりの強度が出せることを知っておこう。
<井上海生/TSURINEWSライター>