今さら聞けないエギングのキホン:春のデカイカシーズンってそもそも何?

今さら聞けないエギングのキホン:春のデカイカシーズンってそもそも何?

春のデカイカシーズンの到来をXデーと表現します。産卵行動におけるアオリイカの第一陣の接岸を言いますが、いったいこれは何なのでしょうか。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター野中功二)

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野中功二

伊豆をメインフィールドとするローカルアングラー。エギングメインですが、ジャンル問わず、海山に囲まれ自然に恵まれた伊豆で旬の釣りを楽しんでいます。

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エギング&イカメタル ソルトルアー

アオリイカの接岸時期

大きく成長し、産卵時期に沿岸に接岸するアオリイカを春イカといいます。水温が16℃台で安定しだすと産卵を意識してきます。エギングで釣る為には沿岸に近寄ってもらわないとなりません。

今さら聞けないエギングのキホン:春のデカイカシーズンってそもそも何?大型アオリイカをゲット(提供:TSURINEWSライター野中功二)

接岸するであろうその判断は、「水温」と単純明快です。16℃台に安定する頃が狙い目。ネットでの沿岸水温より、サーフィンのショップや水産試験場の水温を参考にする方がいいですね。春イカ接岸はゴールデンウィークといわれるのが多かったですが、近年は早くなってきています。私の最近の経験では4月上旬に大型を獲ってます。

春イカの時期とサイズ

伊豆では、数年前までゴールデンウィークの満月後とか、若潮の潮の切り替えの後の周辺とか、月齢でこのあたりとかいろいろ言われてきていました。期間的には5月~7月辺りのことをいいましたが、近年は4月~7月が春イカ、8月には夏イカ(早生まれの個体)といった感じです。

今さら聞けないエギングのキホン:春のデカイカシーズンってそもそも何?夏イカ(提供:TSURINEWSライター野中功二)

近年の伊豆の春の雄のサイズは、エギングで知る範囲ですと3~4kg台(ホワイトモンスター)、雌でも2~3kgという大型になります。重さはまちまちとなることから、胴長でのサイズ表記がわかりやすいですね。

今さら聞けないエギングのキホン:春のデカイカシーズンってそもそも何?胴長40cmで2kg超え(提供:TSURINEWSライター野中功二)

4kg台ですと胴長50cm以上あります。2kgは40cm以上で、産卵してしまうと痩せたり、水分が抜けたりとバラバラとなります。

シーズン序盤の釣り方

この時期のエギですが、産卵態勢に入る前の個体となることから、産卵前の体力アップに努めていると判断し、アピール系でもナチュラル系でもそのエリアに合った物をチョイスすることが第一前提となります。

今さら聞けないエギングのキホン:春のデカイカシーズンってそもそも何?須崎・デブの鼻(提供:TSURINEWSライター野中功二)

エリアは湾奥より湾口、岬の先端付近の潮通しのいい場所を選定。昼よりマヅメ(朝・夕)でしょう。伊豆ですと産卵場所への流入ルートの把握が第一条件となります。下田湾内部より湾口の赤根崎やデブの鼻といった湾入り口の磯がお勧めでしょう。

シーズン最盛期釣り方

この時期となると夜間(マヅメ含む)から、昼のサイトフィッシングなどに移行します。視認性の良いエギからナチュラル系が主流になってきます。カラー的にはケイムラや夜光等が使いやすく、アクション後ピックアップ前の足元でのステイが必須となります。

今さら聞けないエギングのキホン:春のデカイカシーズンってそもそも何?湾奥は確認しておきたい(提供:TSURINEWSライター野中功二)

伊豆ですと海草のホンダワラ、カジメの生育がキーワードとなります。

なお、資源保護の観点から、出来る限り雌はリリースを試みたいですね。

足場の良い場所でもライフジャケットは必須で、行きなれた磯場で安全と思っていても、足元(スパイク、長靴)ライフジャケットは着装してください。万全を期して損はありませんから。安全第一で楽しいエギングを。

<野中功二/TSURINEWSライター>