ブラックバスのリグやメソッドは、海でも有効だ。とりわけカサゴゲームではオフセットフックを使うリグで、うまく根掛かりをかわしながら、魚を釣ることができる。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
まずはテキサスリグ
古きよきテキサスリグ。大阪湾のボートキジハタゲームでも、まだ現役だと聞く。ブラックバスのワーミングで基本となるリグであり、ソルトにも早くから使用されてきた仕掛けだ。
バレットシンカーにビーズ、そしてオフセットフックにワーム2~3inch程度。ビーズは使ったり使わなかったりする。私はなんとなくかちゃかちゃと音がするのがよくない気がするので好んで使わないが、基本的には写真のようなかたちになる。
オフセットフックはハリ先をワームの中に微妙に埋めて使うので、根掛かりしにくい。またバレットシンカーを使ったテキサスリグはもっとも水流の受け流しがきれいだ。底をとってただ巻きで使うのもよし、ポーズやフォールを入れてもよしだ。
直リグも使ってみよう
「直リグ」とは、シンカーとオフセットフックをスプリットリングまたはラインで直接つないでしまうリグだ。すり抜け性能を重視して、スティック型のダウンショットシンカーを使うのが一般的だろうか?ソルトでは、チニングでもよく用いられるリグである。
この直リグのいいところは、やはり根掛かりしにくい点と、オフセットリグなどと比べるとよく飛ぶことにある。またシンカーが確実にボトムをたたくので、海底の地形変化が頭に描けることもメリットだ。着底させたら、微妙にシェイクを入れながら、魚のバイトを待つ。
オフセットフックを使うのであまり根に掛かりにくいが、それでもゼロではない。あまり放置しすぎると回収できないこともあるので、シェイクして5秒ポーズ、などの釣り方をオススメする。
常吉リグは非常に有効
ダウンショットリグ、通称「常吉リグ」。90年代後半から2000年代前半にかけて、全国で異様にバスが釣れると話題になったリグである。これもカサゴゲームで使える。マスバリにワームをちょん掛けして、カサゴ狙いならその下にラインを50cm程度とり、ダウンショットシンカーを付ける。
漁港や垂直護岸ならば、足元に落としてちょんちょんと動かすか、あるいは潮流に任せてふわふわ漂わせておくだけでいい。それだけでカサゴが食ってくる。ちなみに先日、同じ釣り方をしているとメバルも食ってきた。アジもそうだが、ショアから釣れる魚全般は、こういったふわふわしたワームの動きにとことん弱い。もっと研究したいと思う。