ゴールデンウイークに入ると、暖かくなってくると、気になるのがアナゴ。晩秋の新子とは違い、食べごろサイズがそろうのが魅力だ。まだ夜になると肌寒い日も多く少し早いかとも思ったが、5月1日の夜に三重県四日市の霞ケ浦ふ頭まで出かけてみた。
まずは足元で1本目
現地に到着したのは午後8時前。
4月に開通したいなばポートラインのおかげでアクセスも快適だ。
風は強かったが、車を風除けにして釣り座を構えた。
仕掛けは自作の両テンビン。
足元狙いは5号、チョイ投げは10号のオモリをセットする。
昨年までハリスは5cmにしていたが、昨秋、新子アナゴの巻き付き防止策として1cmにしたところ結果は上々。
食いにも大きな差は見られなかったので、今年は全て1cmにした。
イカの短冊をエサに仕掛けを投入するが、開始からしばらくは無反応。
10分ほどしてようやく足元狙いのサオに小さなアタリが出た。
サオを手に取り、サオ先が絞り込まれるタイミングでアワセを入れるとヒット。
今シーズンの初モノは35cm級のレギュラーサイズだ。
早速バケツに水をくみ、アナゴを泳がせて再投入。
すぐにアタリが出るかと思ったが、ここから再び沈黙となった。
ポツリポツリとアタリ
そこでルアーロッドを取り出し、カサゴを狙いながらアタリを待つ。
数匹のカサゴをキャッチしたところで、ふと見るとチョイ投げのサオ先が揺れているではないか。
波のせいかとも思ったが念のため回収すると見事にエサがない。
再投入し、しばらく待つと同様のアタリ。
今度はサオを手に取って状況を確認し、タイミングを見計らってアワセを入れた。
上がってきたのは40cmを少し切るくらいの本命。
大物とまではいかないが、太さもあっておいしそうなアナゴだ。
しかしアタリは続かずまたもや沈黙。
やはり、まだ少し早いのだろうか。
しばらく待って反応がなければ帰ろうと思っていると、微妙なタイミングでまたアタリ。
しかも、それが続かない。
盛期ともなれば時合いは明確で、どちらかといえば短期集中型のターゲット。
この状況を見る限り、まだ盛期というには少し早いようだ。
とはいえ反応がない訳でもないので、少し粘ってみた。
すると忘れたころにまた単発のアタリ。
アナゴらしからぬハッキリしないアタリだが、これで3匹目。
この日はこんなアタリが多かったが、仕掛けを回収するとハリスがねじれていることも多く、アタリの主がアナゴなのは間違いなさそうだ。
そんな訳で午後10時まで粘ってみた結果は35~40cm級のレギュラーサイズが5匹。
この日は足元、チョイ投げ1本ずつのサオ出しだったが、それぞれの釣果は2匹と3匹で、アタリはどちらも満遍なく出た。
2時間の釣果と考えれば微妙だが、時期尚早であることを思えば十分に期待の持てる数字だろう。
伊勢湾奥のアナゴは梅雨明けまでが最盛期となる。
この時期は食べごろサイズがそろうため、釣った後の楽しみもまた格別だ。
釣趣と食味を兼ね備えた魅惑のターゲット。
夕涼みも兼ねて狙ってみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志/TSURINEWS編>
国道23号を四日市方面へ。