例年なら春の釣りが真っ盛り。だが、3月中から気温は高く、ハタキが早かったようで現在、一服状態の釣り場もあるようだ。千葉県旭市を流れる旭新川水系の七間川は中小ベラの魚影が濃く、ポイントと時合いに恵まれれば新川育ちの良型地ベラの強烈な引きも楽しめるだろう。
ポイント紹介
海上町清滝付近で横堀と合流、ここが最上流になり、下流で旭新川に注ぐ全長約2km、幅8~12m、水深は平均2本の小河川。
堺増地川との合流点から1kmほど上流にこの川で唯一の堰があり、新七間川との合流点までがおもな釣りエリア。
全体に直線的な川相のため、底の状態がよく、変化のあるポイントを選ぶのが大切。
小水門、流れ込み、土砂の崩れによる底の変化、カーブなどが目安で早朝のモジリや泡づけも重要な点。
【新七間川との合流点~七間川橋間】
合流点付近の北岸や橋周りがいいものの、所どころに掛かりはあるので注意しよう。
【七間橋から中州橋間】
乗っ込み後や強風時が狙い目で、修理工場対岸付近はモジリが多く、中・小ベラの数釣り実績がある。
【中州橋~琴田橋間】
直線的な川相のためモジリの有無が入釣の決め手となる。
ビニールハウス対岸や川に垂れ下がった樹木の陰など、少しでも何かしらの変化があるところを選びたい。
【琴田橋下流のビニールハウス前付近】
底の状態はよく、回遊が多いため数釣りの期待大。
神兵衛橋際の流れ込み付近も面白い。
【神兵衛橋~堺増地川】
両岸とも土砂崩れにより足元は浅く、底の変化が激しい好ポイント。
南岸の民家付近がよく、竿14~16尺で対岸の逆カケアガリを釣る形。
【堺増地川~300m上流の機場間】
川相・底とも変化に富む好場所。
特に農業倉庫前付近の北・南岸ともカケアガリ、流心とも魚が着いていて早朝のモジリはこの川で一番、もちろんイチ押しポイント。
機場前の水門付近も水の流れが複雑なためか数釣りの実績がある。
釣り方
通常は強弱の流れがあるため、中・外通しの釣りになる。
できる限り軽いオモリと小さめのウキ使用のライトドボンがオススメ。
流れが速い時など0.8号以上のオモリを使用する場合は、触り・アタリともはっきりでるので、よほど大きいものを使用していなければ問題は少ない。
ベタ底で釣り座が高くなければ8~11尺でも釣れるがやはり数を釣るなら13~16尺で対岸ぎりぎりを狙うのがベスト。
また、流れの速さが変化する時は小まめにウキ・オモリを交換するのが最良。
状況にもよるがドボン釣りで重要なのが送り・引きの誘い。
長い目で見ればする、しないの差が出る。
道糸1.2号ハリス0.4~0.6号、ハリ5~6号。
エサはグルテンセットが基本でバラケ、食わせともにしっかり持つことが大切。
気配があるのにモヤモヤで終わる時は開き過ぎも考えられる。
コイやマブナ、半ベラは多いものの、集魚しなければ何も始まらないことを付け加えておく。
<週刊へらニュース APC 五木田富雄/TSURINEWS編>
入釣料……無料、釣り台必携。
千葉東金道路~銚子連絡道横芝光IC~国道126号を銚子方面へ。約17km先の袋東信号を左折し県道266号(旭笹川線)を進み、堺増地川を越えた次が七間川。 五又(いつまた)橋を超えてすぐ左折して進めば両河川の合流点に出る