6月下旬、静岡県伊東市宇佐美の海岸から友人と二人でカヤックフィッシングに出かけた。コロナ自粛明け、海に出る喜びを再認識した釣行をレポート。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・鵜殿順一)
宇佐美海岸でカヤックフィッシング
6月下旬、静岡県伊東市宇佐美の海岸から友人と二人でカヤックフィッシングへ。天候は晴れてナギ。ただ、昼前から北東の風が吹き、雨も降るかもしれないという予報。コロナウイルスの影響で県外への移動制限により閉鎖されていた駐車場は数日前に開放されたばかりとのこと。
ベイトはシラス
沖でシラス漁の漁船がゆっくりと旋回しているところを見ると、捕れているようだ。このベイトがいればそれを捕食する魚もいるかもしれない。水色は青に近く、水中の浮遊物は少し。水は手を入れると暖かく感じるので20度以上ありそう。
魚探に反応アリ
やがて、友人の魚探に反応がでたとのことでメタルジグを落とすがダメ。「広く探ってみよう」と軽くキャスト。しっかり底まで落としてからスィースィーッと、ロッドアクションをつけながらゆっくり巻いてくるとクンとアタリ。素早くアワせると、まずまずの引きで釣れてきたのはシロサバフグ。
この数年、よく釣れるようになった。無毒という話はあるが、検査では有毒の個体が確認されていると聞く。個人の判断では食べないほうがいいだろう。それでも、引きを味わえたのでよしとする。
ひとつテンヤにチェンジ
しばらく続けるが反応がないので移動。これもカヤックフィッシングの楽しみの一つ。沖には2人乗りが1艇、北側の岬の沖にも2艇のカヤックが見える。釣れていないのか、移動を繰り返している。
ここで、メタルジグからひとつテンヤに変更。エビエサで底物を狙ってみる。水深は25mほどで潮の流れはそれほどない。風が少し吹いてきているものの、海面は波立つほどではないので、5号のテンヤをセット。
底に着いたら、水面から頭上まで3回に段をつけてシャクる。落とし込みはイトフケを作ってフリーフォール。このときイトの走り方に注意しておく。急に速くなったり遅くなったり、止まったりしたらそれがサイン。素早くリールを巻きながら竿を持ち上げるようにアワせる。竿だけでアワセを入れると、アワセが弱く、バラシの原因につながる。
センニンフグ顔見せ
底からスッと持ち上げたとき、キュキュッとアタリがきたのでそのまま持ち上げて掛ける。ギュギュギュっと、いい引きで楽しませてくれたが……。センニンフグという、1mにもなる種類で、もちろん有毒なのでリリース。
ホウボウ25cm級手中
沖に入道雲がでてきて風が強くなってくる。風上には薄いグレーの雲が水面まで降り、降雨帯が迫ってくる。ザーッと予報より早く、しかも強い雨に打たれながら落とし込むと今度はキュンッと明確なアタリ。いい引きだがタイではない。ハタ類の重さもないが抵抗感はある。上がってきたのは胸ビレを開いた25cmほどのホウボウ。写真を撮ってリリース。
このあと、風が強くなり粘ってみたが、収まる感じがないので11時に沖上がり。浜に向かってこぎ戻る。久しぶりのカヤックフィッシングは今ひとつの結果となったが、海に出る喜びを得ることができた。やっぱり釣りもカヤックも楽しい。
※一部の写真は別日に撮影した物を使用
<週刊つりニュース関東版 APC・鵜殿順一/TSURINEWS編>
宇佐美海水浴場