2020年の兵庫・明石海域のマダコ釣りはシーズン開幕から好調の模様。5月とは思えない釣果も出ています。今回は、タックルや使用するエギ、誘い方などキホンを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・丸山明)
2020年のマダコシーズン
例年、明石海域のマダコ釣りは4月後半から始まり、12月初旬までですが、2020年は2~3月の寒い時期から乗合船が動き、どうしたものか、満足できる数がそろうようなマダコ釣りが始まっていました。
ところが、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下で、私は指をくわえ巣籠でした。ただ、私の今季の初釣りも5月とは思えない好釣果で、3時間の釣りでも冷蔵庫はマダコに占領されてしまい、次回は数制限で釣らなければならないほど。
どうやら順調なスタートなようで、冷蔵庫の在庫を見てなくなれば釣って追加ができる嬉しいシーズンになりそうです。食いしん坊は楽しみです。
この冬は水温が高く、ハマチもジギングで釣れ続いていたほどでした。マダコは低水温に弱いものの、ある程度水温があればエサを食べ続け成長するようです。まだ序盤戦の初夏とは言え、こんなに好調で良いのかと思うほどで、本年のオススメの一つが間違いなく「マダコ釣り」です。
旨味凝縮の明石ダコが、ボート釣りでも乗合船でも、かなり期待できる今シーズン。そこで、これからマダコ釣りに挑戦する人のために、抑えるべきキホンを紹介していきましょう。
専用タックルがオススメの理由3選
明石海域での沖釣りでマダコを狙うタックルですが、汎用品でも釣りにはなるものの、専用ロッドやリールがやはりオススメです。
その理由は以下の3つ。
1.前アタリからとらえやすく、圧倒的に優位。
2.タコ釣りはシーズンも長いので、複数回釣行の可能性が高い。
3.専用ロッドやリールをそろえても、リーズナブルな価格
帯が中心。
以上が専用タックルをそろえた方が良い主な理由です。ここからはマダコ釣りに使うタックルの特徴やオススメの機能などを紹介していきましょう。
マダコ用ロッド
専用ロッドはいろいろありますが、基本的に短く150~180cmが扱いやすいです。それも軽くて、穂先が軟らかく、胴がパワフルなタイプが一番です。廉価版には、ただ太いだけの専用竿がありますが、これでは前アタリが取れませんので、穂先の軟らかさは重要です。
短いロッドは、テコの原理で重みのつらさがなくなります。重みを楽しむ釣りなので、適度な重量感を残しつつ扱いやすい長さを選びましょう。後述のリール同様に投資効果はあります。
マダコ用リール
両軸リールは必須です。高級品は必要ありませんが、Pの表記がある低いギア比のパワータイプがオススメです。
とにかく重い手応えを楽しむ釣りですから、ウインチのように巻き上げる力が必要です。PEライン2~3号が、100m程度巻ければ十分で、その分小型軽量です。
40m以上の水深を狙う時もあり、電動リールを使う方もいらっしゃいますが、本体重量が500~600gあります。私の小型軽量Pタイプは、はるかに低価格で自重は200gです。手持ちの釣りですから、この重量差は、前アタリをつかむ差で釣果につながります。40m水深から重くて上げられないわけではなく、巻き上げの重さが楽しい釣りです。
リーダー
リーダーのノット接続は不要ですが、スイベルで12号のリーダーを1mほど取り付けてください。これだけで、PEラインの絡みなどのトラブル回避もでき、取り込みも格段にやりやすくなります。