陸っぱりのフカセ釣りは実釣前の準備工数が多い釣りです。釣り場のセッティングにコマセ作りに仕掛けの準備。今回は、意外と忘れがちな「玉網の準備」について解説します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・杉本隼一)
フカセ釣りでの玉網
フカセ釣りを楽しむ上で必須のアイテムが玉網です。フカセ釣りのポイントは、総じて足場が高く、魚を取り込む上で玉網は欠かせません。またフカセ釣りでは不意の大物が掛かったときに玉網が無ければ取り込みに失敗する可能性が高くなります。
余談ではありますが、うっかり道具を海に落としてしまった時に玉網で掬って救出することもできます。
予想外の大物のイラ(提供:WEBライター・杉本隼一)
玉網は一番初めに準備しよう
フカセ釣りは、他の釣りに比べて実際に釣りを始める前の準備工数が多いのが特徴です。具体的には、釣り場のセッティング、玉網の準備、コマセ作り、事前のエサ撒き、そして、仕掛けの準備などの作業です。これらの作業を効率的に行うためには、各項目の優先順位を決めておくことをおすすめします。
筆者がおすすめする優先順位は、玉網の準備→コマセ作り→仕掛けの準備です。「玉網の準備は一番最後でいいんじゃない?」と考える人もいらっしゃるかもしれません。確かに、玉網の準備自体はそこまで時間が掛からないですし、準備しようと思えばいつでもできます。しかし、玉網を一番最初に準備すれば様々なメリットが得られるのです。
玉網を最初に準備するメリット3選
玉網を始めに準備するメリットを紹介します。
1.玉網の準備忘れを防ぐ
フカセ釣りの準備ではコマセ作りや仕掛けの準備といった作業もあります。それらに気を取られ、うっかり玉網の準備を忘れたまま魚がヒットし、取り込むタイミングになってから慌てる、といった事態を防ぐことができます。
やり取り中に玉網をセットするのは大変な上に、せっかく掛けた魚をバラす可能性も高まります。このような事態を防ぎ、スムーズに釣りをするためにも、一番最初に玉網を準備しておきましょう。
2.物を落としても回収しやすい
フカセ釣りでは多くの道具や小物を使用しますが、うっかり海に落としてしまうこともあります。そのような時に玉網を準備していれば、掬って救出することができます。海には潮の流れがあるので、うっかり物を落としてから玉網を準備しても流されて手遅れになってしまいます。
フカセ釣りでコマセを撒くヒシャクなどを海に落として救出出来なくなってしまえば大変です。準備作業中にもうっかり物を落とす可能性があるので、一番最初に玉網を準備しておくことで万が一の事態にも対応できます。
3.準備や実釣時の段取りが良くなる
フカセ釣りには多くの準備作業がありますが、これらを一度にやろうとすると何をしていたか分からなくなり、かえって混乱しやすくなります。
一番最初に玉網を準備することを習慣づけておけば、段取り良くスピーディーに実釣開始でき、トラブルも減らすことができます。
玉網は魚の取り込みや落とした道具の救出など様々な場面で活躍しますが、使いたい時にセッティングされていなければ困ってしまいます。釣り場に着いたらまずは玉網を準備することを心がけて、快適にフカセ釣りを楽しみましょう!
<杉本隼一/TSURINEWS・WEBライター>