1月20日、若潮、満潮午前5時37分、干潮11時29分。福岡県京都郡苅田港南防波堤に釣行した。チヌ狙いの波止フカセをABC釣法で攻略し、数釣りを満喫した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・浦野泰弘)
苅田港南防波堤でフカセチヌ
私には毎年通う行きつけのチヌ入れ食いポイントがある。苅田港南防波堤のポイントの特徴は、足元がすべてテトラだ。そのため、磯グツと救命胴衣の着用は絶対だ。荷物は必要最小限にまとめて、小物類はベストのポケットにしまう。
使用するまきエサは、チヌベストとムギパワーにオキアミ生(L)8分の1角を入れ、小さく砕きオキアミの数を数倍に増やして遠投できるよう、少し硬めに練り込む。
つけエサはいつものオキアミ生(L)の頭と尾をハサミで切り、オリゴ糖とみりんと酒カスのエキスをスプレーしたものを使用した。
釣り方はいつものABC釣法で、A点はまきエサと仕掛けの投入点。B点はチヌが釣れる場所。C点は仕掛け回収点だ。
ABC釣法で挑戦
南防波堤に午前8時ごろ到着。私のお気に入りポイントには誰もいなかった。急いで釣座を構える。まきエサを投入し、海底にポイントを作る。前もって仕掛けを作っていたので、ハリにオモリを付けて水深を測る。タナは約5mあった。
当日の釣り方はこうだ。この釣り場、左前方の10m沖に小さな沈瀬があり、釣座の前方15mにも大きな沈瀬がある。チヌが釣れるポイントは、小さな沈瀬と大きな沈瀬との間だった。
ABC釣法は、A点は小さな沈瀬の左側5m。A点にまきエサと仕掛けを投入する。まきエサと仕掛けを同調させながらB点まで流していくが全くアタリがない。
30cm級チヌが入れ食いに
9時ごろになって、蓑島方面からナマコ取りの漁船がやってきた。今までエサも取られなかったのが、エサが取られるようになってきた。やっと時合いがきたようだ。
正確なタナを取り直すと、B点でウキがスーッとゆっくり沈んでいった。3つ数えて軽く手首でアワセを入れてやる。するとサオは大きく曲がり、引き方からして良型がヒットしたようだ。タモで回収し、9時14分、検寸の結果33cmが釣れた。型は大きくないがよく引いた。
再びA点にまきエサと仕掛けを投入。B点を過ぎて大きな沈瀬の前方近くでウキが5cmほど沈んだまま浮いてこない。根掛かりかと思ってサオを立てると、これまたサオに乗った。9時20分、検寸の結果30cmあった。
もう一度、同じ工程を繰り返す。またしてもB点でウキが一気に消えていった。サオを立てて我慢し、引きが弱った時にゆっくり手前に引き寄せてタモですくってやった。9時31分、32cmのチヌが釣れた。
どうやらB点にまきエサが効いているせいか、正に入れ食い状態になってきた。