元日から冬らしい寒さが少なかったような気がする。暖かい日が続いたのでヘラブナの食いも、春先のように活発なんだろうと読んだ。1月29日、大阪の竹の内峠にあるヘラ釣り場・フィッシングセンター竹の内を訪ねてみた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・森宮清釣)
「フィッシングセンター竹の内」中桟橋に入釣
何故この日なのか?それは週間予報でこの日が一番暖かく、曇りだが時々晴れ間もあるとのことで、さらに以後の日は曇りの日が続き寒くなるとテレビが伝えていたからである。とはいえ、釣り場は峠にあり、曇り空でうんと寒かった。
この日は中桟橋で釣る人が多かったが、皆さん防寒着と雨を予測してテントや大きなパラソルを用意しておられた。ヘラブナの釣れ具合はと聞くと「しぶい」の一言。いつでも割合によく釣れる場所でもアタリが出ないらしい。
私たちは中桟橋の手前から一本目の波除パイプの横に陣取って支度をした。普段ならその間に数人がサオを曲げているのが見慣れた風景なのだが、誰一人としてアタリの様子が無い。もしかして無釣果で終わるのかな?という心配が頭をよぎる。
タックル&エサ
サオは二人とも12尺、ミチイト1号、ハリはプロスト4号、ハリス0.4号にした。エサはいつものように少量のバラケ、底釣りなので一景のセットバラケ4カップ+粘りのダンゴ1カップ(50ccカップで)。食わせは底餌クロレラ2カップ+ベースグルテン30cc+荒粒ペレット15ccでスタートした。
暖かくても今は冬、つまりは寒ベラ釣りなのだ。何度も何度も打ち返して1回目のエサを使い切ってもアタリが出ないので、2回目のエサは底麩ダンゴ4カップ+底餌クロレラ1カップと残りのバラケ約1カップを交ぜて使ってみた。
1匹目は34cmのグッドプロポーション
小雨交じりの曇天の中、11時前になってやっと触りが出てきてウキも微妙に動きだしたが、吸い込みが悪いようで、ヘラのアタリにならない。なのでしばらくは底にエサをばらまくような感じにしながら打ち込みを続ける。
昼食前、小さくツンと出たアタリを半信半疑でアワせる。途端にあの嬉しい手応えが返ってきた。スレでありませんようにと祈りながら慎重に浮かせ、タモに収めることができた。サイズは34cmのこれぞヘラブナというスタイルの奴だった。
終了間際には良型も
相棒も何回かアタリが出たが、2回手応えがあっただけですべて空振りだと嘆いている。ハリを3号に変更してみたらどうかとアドバイスすると、午後2時ごろになってやっと尺上をゲット、終了時間前には37.5cmまで釣ってしまった。
青空が見えだし、エサが少なくなってきたころ、ツンと大きなアタリ。重さを感じるものの抵抗は小さく、簡単に浮いて来たのは新ベラ。タモに入ってから大暴れするかわり者だったが、38cmあったから、午後からは満足度も特大だった。
使用するエサで釣果に差
この釣り場、ワラビウドン使用ではアタリは少ないようだが、大物はワラビウドンに実績がある。辛抱強く打ち込みを続けると40cm超も期待できるのだ。一方、ダンゴエサは数を釣るのに向いている。使用するエサで釣果に差が出るようなので、一度試しに訪れてみてはいかがだろう。
<森宮清釣/TSURINEWS・WEBライター>