伊藤さとしのプライムフィッシング。今月のテーマは「グルテン四季は万能選手」。数あるマルキユー・グルテン製品の中にあって中間的な性質を持つこのエサにクローズアップする。今回はエサの特徴について考えてみよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 伊藤さとし)
TSURINEWS編集部
2019年12月16日
ヘラブナ釣り 淡水の釣り
グルテン四季の特徴
ボソタイプで膨らみ重視のエサ(提供:週刊へらニュース 伊藤さとし)
ではまず、グルテン四季の特徴から教えてもらえますか?
伊藤 さとし
「パッケージの表面に書かれているとおり、ボソタイプで膨らみ重視ってことだね。水中で早めに開いて膨らむから、早いアタリを狙える。チャカグルとか新ベラ狙いには持ってこいのエサだよ」
比重はどうですか?
伊藤 さとし
「まあ軽い部類にはいるかな」
開きがよくて軽いのに、パッケージには宙・底ともOKとも書かれています。宙はともかく底釣りでも使えるのですね?
伊藤 さとし
「〝待ち〟の底釣りだとエサ持ちの不安があるけど、早いアタリが出るようなら単品でも可能だよね」
それは水深に関わらずですか?
伊藤 さとし
「極端に深ければアルファ21とかを混ぜてエサ持ちをよくしたほうが安心だけど、水深が浅くてもジャミが多かったりしたらそれはそれでエサ持ちが悪くなるよね。要は魚の活性とか流れとかを考慮して、単品かブレンドかを決めればいいんじゃないかな」
つまり単品使用の場合は、持たせて釣るスタイルには向かないということですか?
伊藤 さとし
「そういうことになるよね。でもエサってみんなそうじゃない?単品で使えると書いてはあっても、状況次第では持たなかったり持ち過ぎたりする。だからブレンドは必要に応じてってことになるよね」
いい意味であいまいなエサ
エサの性質グラフ(提供:週刊へらニュース 伊藤さとし)
うーん…何だかあいまいな立ち位置ですね。
伊藤 さとし
「そう。いい意味であいまいなエサ。それがグルテン四季なんだよね。新べらグルテン系ほど開かないし、かといってアルファ21のように繊維で持たせるようなエサでもない。つまり開き(膨らみ)とエサ持ちが、マルキユーのグルテンラインナップで中間的な性質を持っていると言えるんじゃないかな」
ゆえに宙でも底でも使えると表記されている?
伊藤 さとし
「そういうことなんだよね。だから、たとえば釣況が不明だったり初めての釣り場などでは最適なグルテンだと思うよ」
基準のエサとして使える!
基準のエサになり使用する人が多い(提供:週刊へらニュース 伊藤さとし)
つまりグルテン四季を基準にして、必要ならそこから先をどうするかってことですね?
伊藤 さとし
「そう。グルテン四季で打ってみて持たなければアルファ21や、わたグル、重さが足りないと感じたらいもグルテンをブレンドするとかね」
もっと開かせたい時はどうするのですか?
手水で軟らかくするって方法もあるけど、逆にそこまでのシチュエーションなら、グルテン四季ではなく新べらグルテン系を使ったほうがいいよね」 つまりグルテン四季の特徴を端的に表すと「バラケ性・比重が中間的な性質」だということですね。
伊藤 さとし
「そういうこと。だから基準エサになり得るし、そのような使い方をする人も多いってことなんだと思う」
確かにグルテン四季をメインに使っている人は多く感じますし、実のところ私もその類です。
伊藤 さとし
「そういえば記者さんは、どこでもいつでもグルテン四季を使ってるよね。よほどお気に入りなのかな(笑)」
まあ自分に合っているということでしょうか。
伊藤 さとし
「では次週では記者さんの使用感を含めて、具体的な使い方を見ていこうか」
次回も「グルテン四季は万能選手」です。
<週刊へらニュース 伊藤さとし /TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2019年12月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。