10月下旬と11月6日、熊本市を流れる白川の井樋山堰の南岸に、銀ピカに輝くシーバスを狙い釣行した。フローティングミノーをドリフトさせ、51cm本命を手にすることができた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・吉永慎二)
白川でシーバスゲーム
白川の井樋山堰の南岸に、到着したのは午前8時で、すでに釣り終えて帰ろうとしている先行者の話によれば、上げ潮とマヅメが重なった6時ごろに毎投アタリがでる時合いがあったという。
これは良い知らせ半分、悪い知らせ半分である。前者は、潮が上げ続けているこの時、シーバスの群れが確実にいること。後者は、食いが立つ魚はすでに1回以上ルアーを触っていて、かなりスレてむずかしい釣りを強いられることだ。
スレてない魚を探す
この状況では、普通の釣り方ではまず食ってこない。堰から流れ落ちる本流と、満ち潮が作りだす潮目を輪切りにするように細かく角度調整しながら、慎重に探っていく。
魚は多いが、かなりのフィッシングプレッシャーを受けている。わずかに残っているかもしれない、いまだルアーに触れていない魚の目前を、偶然ルアーがトレースする可能性に賭けた。
本命40㎝と49㎝をキャッチ
午前9時、ショートジャークを繰り返していると、自作シンキングミノーを押さえ込む待望の手応え。水面下で銀鱗が光り、40cmクラスのシーバスをキャッチできた。
その後、ルアーを頻繁に替えたり場所を休ませたりしながら、11時ごろに引き潮が本格化するタイミングでヒット。今度はやや大きく、49cmの銀ピカのシーバスを釣り上げることができた。
11月6日の状況
11月6日も同じ場所へ。平日で、しかも小潮であるにもかかわらず、順番待ちをしなければ入れないほど釣り場は混んでいた。
ここは県内でもトップクラスに有名な場所。坪井川などを見に行ったりしながら、時折戻ってきて様子をうかがい、夜になってやっとチャンスが訪れた。
テトラの間でシーバス51㎝を手中
午後9時30分、半ばまで潮が引き、堰の前面に配置されたテトラの列が水面上に出るころ、テトラの間から流れ出る筋の一本一本を丁寧にドリフトで流していくと、3投目に自作フローティングミノーにバシャッ!とバイトがでた。
この日最初で最後のチャンスかもしれない。慎重に慎重を重ねて引き寄せ、魚が岸に向いたタイミングで砂地の上に引きずり上げた。
やはり銀ピカのシーバス51cm。この日もギリギリのところで何とかボウズを免れた。
血抜きを施していると、対岸に新たな釣り人がエントリーし、タクティカルライトのようなもので水面を照らし始めた。危ない危ない、あと5分遅かったらチャンスはなかっただろう。
ちなみに両日とも、釣れたシーバスの胃には、田んぼの水を抜いたときに流れてきたと思われる小ブナと川エビが入っていた。