冬に増える血管系疾患をサカナで予防 DHAとEPAは鍋で摂取しよう

冬に増える血管系疾患をサカナで予防 DHAとEPAは鍋で摂取しよう

冬は血管系の疾患が増える季節です。その予防に有効なのがDHAとEPAといわれています。しかし、いまいちどのようなものなのか知らない人も多いのではないでしょうか。今回はDHAとEPAを詳しく解説し、これからの冬に備えていきましょう。

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

TSURINEWS編集部 TSURINEWS編集部

その他 サカナ研究所

冬に多い血管系の病気

寒さが厳しくなる11月から12月ごろは、血管系の疾患が気になりだす季節です。血管系の疾患は主に、『心筋梗塞』や『狭心症』、『脳梗塞』や『脳出血』などがあり、どれも生命に関わる深刻な病気です。

また、これらの病気と深く関わっているのが「血圧」であり、この血圧が高ければ高いほど、リスクが高まる『高血圧』と言う状態になります。

冬場はだれでも血圧が上昇しやすいですが、その理由は大きく3つあります。

1.寒さを感じると体温の発散を防ごうとして血管が収縮し、血圧が上昇する

2.冬は運動不足になりがちで、肥満になることで血圧が上昇する

3.冬場は忘年会や新年会など飲酒の機会も増え、食事による塩分摂取の機会が増える

血圧をあげないために普段から食事内容を意識することが重要ですが、血圧を下げる効果や血液をサラサラにする効果がある食べものを選んで摂取することも重要です。そこで注目されているのがサカナの身に多く含まれている【DHA】と【EPA】です。

『DHA』と『EPA』とは

DHAというのはドコサヘキサエン酸の略称で、EPAというのは、エイコサペンタエン酸の略称です。

DHA・EPAはともに【必須脂肪酸】と呼ばれています。

脂肪酸とは、脂質(油)を構成するモトになるものですが、「必須」と言うだけに、人間の脳や目の網膜、それから心臓(心筋)、胎盤や精子、母乳に多く含まれています。

しかし、気をつけなければならないのが、脂肪酸ならいいというわけではないということです。

脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」というものが有り、健康に効果があるのは「不飽和脂肪酸」です。

飽和脂肪酸は肉や乳製品などの動物性食品に多く含まれており、摂りすぎると中性脂肪や悪玉コレステロールを増やすもととなり、動脈硬化になる恐れがあります。

人間の体に必須の理由

人間の体内の中でもとりわけ重要な機関に必要なものでありながら、このDHAもEPAも体内ではほとんど作ることができません。

つまり、食事を通して外部から摂取するしかないのです。

DHA・EPAの血管への効果

不飽和脂肪酸には血液をサラサラにし、中性脂肪やコレステロール値を下げる効果があると言われています。

DHA・EPAはともに同じ不飽和脂肪酸ですので、同様の効果が期待できますが、特に血管系に効果があるのはEPAだと言われています。

EPAには脂肪酸の合成に関わる酵素の働きを抑制する作用があり、飽和脂肪酸の塊である中性脂肪などを減少させる効果が期待できます。

他にも抗血栓作用や血圧降下作用などもあるので、EPAを摂取することで血管系疾患のリスクを下がられると言えます。

DHA・EPAを多く含む食材

冬に増える血管系疾患をサカナで予防 DHAとEPAは鍋で摂取しようDHA・EPAを多く含む青物(提供:TSURINEWS編集部)

たくさん摂取したいDHAとEPAですが、前述の通り体内ではあまり作れないので、食材から摂取するしか有りません。

そこで効率よくDHAとEPAを摂取するのにオススメなのが『サカナ』なのです。DHAやEPAは魚介類に多く含まれ、特にサンマやアジ、マグロなどの青魚に多く含まれています。どちらもサカナ脂に含まれているので、当然、脂たっぷりの、ややこってりめのサカナがおすすめです。

魚介類以外ではナッツ類にも多く不飽和脂肪酸が含まれているので、サカナばかり食べれないという人は、ナッツ類から摂取するのもいいでしょう。

冬のサカナの方がDHAとEPAが多い

実は夏よりも冬に獲れる魚の方がDHAやEPAが多いとされています。

DHAやEPAは、脂肪に含まれる成分のため、冬に脂が乗るサカナは必然的にDHAやEPAが増えるのです

冬はサカナも人間と同様に寒さから身を守るために身に脂肪を付けて体温の低下を防ごうとします。

また、春に産卵を控えているサカナは、産卵に備えて体力UPのためにたくさん食べて脂がたっぷり乗っています。

冬は防寒や産卵期のタイミングが重なるため、脂がたっぷりのサカナが多いため、効率よくDHAやEPAを摂取できる季節と言えるでしょう。

次のページで摂取について解説します