シーズン本番を迎え、波止のタチウオはそろそろ型もよくなってきているようだ。近場で手軽に狙える魚種でもあるので、11月8日は仕事が終わってから大阪・大正区の鶴浜にある釣り解放区へ出かけてきた。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・中西)
ノーシンカーのエサ釣りで挑戦
自宅を20時に出発して、現地には21時過ぎに到着。釣り場には先客が数人サオを出していたが、予想外に少なく、難なく釣り座を確保することができた。急いでタックルを準備する。
釣り方は、ノーシンカーのエサ釣り。PEライン0.6号の先にフロロ4号のリーダーを半ヒロほど結び、その先に市販のタチウオ仕掛けをセット、仕掛けのワイヤ部分の上部には発光体を付けた。
早速サンマの切り身をハリに刺し、できるだけ沖へ仕掛けを投入する。といっても仕掛けが軽いので、飛距離は20mそこそこ。もう少し沖を狙いところだが、ゆっくり広いタナを探れる点が、この仕掛けの真骨頂でもあるので仕方がない。
しばらく仕掛けを沈め、反応がなければゆっくりと仕掛けを引いて探っていくが、一向に反応はない。右隣のウキ釣りの方も、左隣のルアーの方も投入を繰り返すばかりで、しばらくすると帰っていった。
足元でガシラ狙いも
あまりにも反応がないので、際でガシラでも釣ろうと、もう一本サオを出す。こちらは3本継ぎのライトゲームロッドで、ラインはPEライン0.2号、リーダーはフロロの1.75号、その先にチヌバリ1号を結び、ハリ上30cmにガン玉5Bをセット。エサはこちらもサンマの切り身とした。
早速足元に仕掛けを沈める。しかし予想とは裏腹にすぐに着底。どうもかなり水深が浅いようだ。確かにタチウオ仕掛けの方も案外すぐに着底しているような感じがした。こんな浅場にタチウオは回ってくるのか?少々心配になる。
しばらくして、足元を狙っていたガシラ狙いのサオにアタリが出た。エサが大きいので、少し送り込んでからアワせると、グンと確かな手応え。ガシラであれば、かなり良い型だと思った瞬間、ギューンと走りだし、ラインブレイク。ドラグ調整を怠ったのを後悔するが、後の祭りである。
放置していたタチウオ仕掛けにヒット
気を取り直して仕掛けを作りなおしていると、手すりに立てかけていたタチウオ狙いのサオにアタリ。急いでサオを手に取りアワセを入れると、ガツンと乗った。しかし手応えのあったのは最初だけ。すぐに手応えがなくなる。
おそらくこちらに向かって泳いでいるのだろうと思い、急いでラインを回収するが、一向に重さが乗らない。「バレたか」と不安に思いながら巻いてくると、ほんの足元で再びの抵抗。ただ、時すでに遅し、一気に引き抜き指4本弱のグッドサイズを取り込んだ。
開始から2時間半、一向に反応がなく、そろそろあきらめようかと思っていたタイミングでのヒットだったこともあり、一気に集中力が高まった。エサを付けかえて投入し、ライトゲームロッドの仕掛けを作りなおし、再び足元へ投入する。
すると、着底と同時にククッという反応。しっかり仕掛けを送り込んでからアワせると、ブルブルとサオが震える。難なく取り込んだのは、15cmほどのガシラであった。これは小さいのでリリースする。
良型ガシラも登場
再びタチウオ用のサオの様子を見るために手に取ると、ぴくぴくという魚の反応。アワせるとなかなかの重量感だ。一気に巻き寄せてゴボウ抜きにしたのは、20cm超のガシラであった。もう1本のサオにかかりきりになっている間に、仕掛けが底についていたようだ。
一気にアタリが増え忙しい感じになってきたのだが、タチウオの方は、その後さっぱり。寒くなってきたのでそろそろ帰ろうかと考えていると、少し離れた場所で釣っていた引き釣りの方がタチウオを釣り上げられた。これを見てもう少し頑張る気になったが、その後も反応があるのは足元のガシラ狙いばかり。
「もうあかん、今度こそやめよう」と決意したところ、今度は右隣りのウキ釣りの方に指4本級。この後も帰ろうと思うたびにどこかでサオが曲がり、自身には追加のないまま気づけば午前2時。不毛な残業に見切りをつけ、サオを納めた。