伊藤さとしのプライムフィッシング。テーマは「今が旬の新ベラ釣り」。食いが立っている魚を狙うのだから、釣り自体は難しくない。問題は放流の有無とタイミングだ。今回は放流日から五日が経過した伊藤の実釣記をお届けしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 伊藤さとし)
新ベラ2.5t放流済み神扇池へ
10月16日(水)、埼玉県幸手市にある神扇池に取材釣行。12~13日にかけて台風19号が通過したが、幸いにも同池に被害はなかったそうだ。また台風通過の前日(11日)には2枚1kg平均の新ベラ2.5tを放流済み。
情報では放流当日にかなりの荒食いがあったようだが、翌日と翌々日は台風で池は臨時休業。つまりこの二日間は新ベラがエサを口にせず。
そして14日の祝日に営業を再開し、同日に開催された天水杯で腹を空かせた新ベラが口を使い、大会は大盛り上がりを見せたらしい。単純計算で約5000枚の新ベラがこの二日間ですべて口を使い切ったとは思えないので、まだまだ荒食いが期待できるかもしれない。
それにはまず、新ベラが多く着いているであろうエリアに入釣することが不可欠。スタッフの話だと、新ベラは桟橋外向きのどこかに必ず着くらしいが、どの桟橋かまでは特定できないらしい。そこで桟橋をグルリと一周してみると、西桟橋の外向きでそれらしいモジリが発見できたので釣り座2番に入り準備を始めた。
当日のタックル
モジリは沖めだが打っていれば寄ってくるだろうと16.5尺竿を継ぎ、両ダンゴの底釣りで狙う。水深は約4本。タックルとエサは別図。
新ベラ狙いなら両グルテンでもいいのでは?と思えたが、放流当日でもないし相当数が口を使ったのは間違いないので、寄せながら釣るを意識して両ダンゴを選択した。これでもし荒食いが始まったら両グルテンに切り替えてもいいだろう。
新旧入交り40cm級ヘラブナヒット
時30分、タナは上バリトントンで第一投。新ベラがいればすぐにアタってくるはずだが、ウキが動きだしたのは開始から30分後。
まずは旧ベラが口を使い、しばらくして新ベラが交じるようになった。だが新ベラオンリーとはならず、新旧入り交じっての乱打戦。なかには旧ベラの40cm級も交じり、なかなか面白い展開だ。
暖かくなったら宙がおすすめ
時合いが変わったのは9時半を過ぎてから。タナに魚が薄くなったのかナジミ途中の触りが極端に多くなり、教科書的な底釣りアタリが出にくくなる。入釣前、池のスタッフが言っていた。
「暖かくなったら宙がいいですよ」
そのアドバイスを思いだし、28枚をカウントした9時50分からは13・5尺竿に替えて、宙釣りを試してみる。タナ規定がないのでウキ下設定に迷ったが、取りあえずは1本から様子をみる。エサは両ダンゴでブレンドは以下のとおり。
両ダンゴのブレンド
GD100cc+カルネバ、凄麩、バラケマッハが各200cc+水200cc。 ハリは上下ともバラサ6号でハリスセッティングは25―35cm。
再開するとすぐにアタリが出て、底釣り同様に新旧交じりで乗ってくる。ただしアタリ数は底釣りの比ではない。ウキが立った瞬間から触りがありナジミ途中までに必ずと言っていいほど決めアタリが出る。
本日40cm級2枚目をゲット
その後はかなりの上っ調子になったので、タナを60cmにするといい感じで釣れ続き13時35分にこの日2枚目となる40cm級をゲットして納竿した。
底と宙の合計釣果は70枚。そのうち新ベラは4割ほど交じっただろうか。
次回も「今が旬の新ベラ釣り」です。
<週刊へらニュース 伊藤さとし /TSURINEWS編>
神扇池
電話番号:0480(48)2604