10月5日(土)にサーフでの投げ釣りを計画していたが、前日に温帯低気圧が日本海を進んだ影響で、南の強風が吹いてしまいシケ模様。 夜半に風は止んだが、海はどうだろうか。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・諸伏健一郎)
前羽海岸でシロギス狙い投げ釣り
10月5日の5時に起床、神奈川小田原の前羽海岸へ。少しウネリが残っているものの大丈夫そうだ。浜に下りてみると、砂利が大きく削られて、西湘バイパスの橋脚付近まで波がはい上がってきた形跡がある。海は少し濁っていて、シロギスよりもイシモチ狙いがよさそうな雰囲気。
5時半に幼稚園下に釣り座をかまえる。当日は所用で9時までに帰らなければならないので、実質3時間ほどしかない。
並継25号405の竿に投げ釣り専用リールをセット。自作の湘南天ビンに浮き上がりの速い木オモリ27号、ハリ6号の5本仕掛け。濁り対策として、ハリのチモトにピンクの夜光玉を付ける。エサにはジャリメと青イソメを用意。
ダブルでヒットするもピンギス多し
「まずは手前を探ろう」と、第1投を正面2色に投入。着底後、ゆっくりサビき始めると、すぐにプルッとアタリがあり、そのまま1色残して巻き上げると、ピンギスがダブル。「次は波の向こう側を攻めよう」と、1色の投入からチカライトまでを探れば、これまたダブル。
小型は順調に釣れるが、ヒネのアタリはない。この時期、良型は群れで回遊しているので1尾掛かればその場所で待って数を伸ばせる。しかし、アタリがないので対応できない。根の際や6~7色の遠投で探るが、良型からのアタリはなく、遠投ではゲストすら掛からない。小型は3色以内にいる様子で、そこに投入すれば必ず釣れる。
結局、最後までヒネは顔を出さず、釣果はすべてピンギス。ハリを飲んだ8尾だけ持ち帰り、リリースは10尾くらいだった。
リベンジ釣行も前羽海岸で
10月8日(火)、リベンジとばかりに同場所に釣行。平日なのでゆっくりと準備、8時に到着。釣り場は空いており、同じ場所に釣り座を構える。
タックルは前回と同様。エサはジャリメでスタート。まずは、2色に投げ入れてピンギスの様子を探る。「すぐにアタるだろう」と思っていたが、ウンともスンともない。仕掛けが絡んでいるのかと、巻き上げてみたらエサはすべて取られている。
エサ取り名人の気配
特徴がある取り方に「もしや、あいつが多くいるのか」と、2投目は着水からミチイトを張っていると、海底に着いたとたんにココンとアタリがあり、アワせると重さが加わる。よく引き、波打ち際では、さらなる引き込みをみせる。上がってきたのは手のひらサイズのカワハギ2尾。
この魚は着水した瞬間からエサを追い始めるので、着底するころにはハリに何も残っていない。「エサ取り名人」の異名を持ち、ハリにはなかなか掛からない。この魚を狙うのならば、常にイトを張り、少しのアタリや変化にすぐアワせをいれられる体勢をとっておくといいだろう。
カワハギ狙いに転じ30尾ゲット
カワハギはいい食材なので、この釣り方を実践して数を伸ばす。群れる魚なので、投入のたびにアタリはあるが、口が固いので、すぐにハリ先がダメになる。3投で1回くらいのひん度で交換しないと、数は伸びない。
エサの消耗が激しい。手返しが早く、掛からなくてもすべてのハリのエサを取られるので1パックでは2時間もたない。キス狙いをやめて、カワハギ狙いにチェンジしたため、10時前にはエサ切れで終了。
カワハギは30尾以上ゲット。比較的、型がいい魚とハリを飲み込んでしまった個体を持ち帰った。神経がすり減る、とても疲れる釣行だった。
今後は、台風などで海がシケない限りは、近場でピンギスやヒネギスの釣りができると思われる。遠投が全てではなく、近場の変化をていねいに探った方が好釣果を期待できるだろう。
<週刊つりニュース関東版 APC・諸伏健一郎/TSURINEWS編>
前羽海岸