超初心者向け解説:『リーダー』使用メリット 道糸に仕掛け結んじゃダメ?

超初心者向け解説:『リーダー』使用メリット 道糸に仕掛け結んじゃダメ?

釣り場でよく聞かれるのが「道糸をそのまま仕掛けに結んだらダメなの」という質問。道糸の素材によっては問題ないが、リーダーには多彩な役目が存在する。これを読めばリーダーへの考え方がかわるかも。

(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

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その他 お役立ち

流行のPEライン

近年、細いPEラインの登場によって、釣りが非常に大きく変化してきた。PEラインの特徴は単に引っ張る強度だけならナイロン、フロロカーボンラインの何倍も強く、その分細い号数が使える事で、潮や風の影響を受けにくく、仕掛けやルアーを投げる時も抵抗が小さくなるので飛距離が出しすいことが大きな利点だ。

もう一つの特徴として伸びが少なく、傷に弱い点も挙げられる。何もないところで引っ張り合いをすると、太さの割りにかなり強いPEラインでもピンと張った状態で尖ったものに触れると、いとも簡単に切れてしまう。

そこでリーダーの4つメリットを紹介していきたい。

1.傷で糸が切れるのを防止

糸が切れる要因となる部分に触れる場所に付ける事で、仕掛け自体の強度を上げてくれるのがリーダーやショックリーダーと呼ばれる道糸の先に付けるラインだ。

仕掛けの先=海底付近であったり、魚の口周りに来る部分にリーダーを付けておく事で、傷に弱いPEラインが海底の岩場などの障害物、魚の歯、エラブタ、ヒレなどに触れて切れてしまうことを防ぐ事ができる。

超初心者向け解説:『リーダー』使用メリット 道糸に仕掛け結んじゃダメ?糸を切るすべを持った魚も多い(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

2.緩衝材としての役目

また、伸びの少ないPEラインを使用する時に、糸のどこかで少々伸びがある部分を作っておかないと、限界まで張ってしまうと道糸が切れてしまう。

特にエギングなどのようにシャクったりと一瞬の大きな負荷が掛かる釣りでは加減がやり辛い。そこでリーダーの素材として傷に強く、伸びのあるフロロカーボンラインを道糸(PEライン)の先に付けておく事で、緩衝材となり一気に限界を突破してPEラインが切れてしまうことを防止できる。

超初心者向け解説:『リーダー』使用メリット 道糸に仕掛け結んじゃダメ?リーダー使用で思い切りやり取りを堪能(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

3.透明なリーダーで警戒心を解く

PEラインは編み糸なので基本的に透明ではない。そのため水中では魚にも見えやすく、警戒心を与えてしまう事に繋がる。気を付けたいのはジギングやエギングのように水中でラインが垂直になる釣りだ。こちらは魚の目の前に透明ではない糸をたらすため、警戒心を与えてしまう。

どちらかと言えば気にしなくてもいいのは、投げ釣りなど糸が水平や底に這っている状態での釣り。と言う訳で、特にラインが垂直になる釣りでは魚にラインを見えにくくするための工夫の一つとしてもリーダーが使用される。

4.ガイドトラブルの防止

船釣りなどで、胴突き仕掛けやテンビンなど透明なハリスを利用する際には、魚との接点や障害物との接点があまりないため、基本的にショックリーダーとしての役目以外は気にしない人が多い。最近のリールはドラグ性能が優れている機種が多いため、なおさらショックリーダーの必要性を感じない人も多いだろう。

そこで、続いてはリーダーの役目、メリットの4番目として紹介したいのは、リーダーによるガイドトラブルの防止である。PEラインの特徴の一つに、張りがあまりなく柔らかい点が挙げられる。

柔らかいがゆえに発生するトラブルもある。船釣りなどで仕掛けを上げていて、移動後に仕掛けを投入しようとすると、PEラインがガイドに絡まっていて、いちいちほどいてから投入なんて経験を持っている人も多いのではないだろうか。つまり、軟らかなPEラインが竿に沿うようになる事でガイドに絡まってしまうのだ。

超初心者向け解説:『リーダー』使用メリット 道糸に仕掛け結んじゃダメ?移動時のガイドトラブルは避けたい(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

これを防止できるのが張りのはるフロロカーボンラインを使用したリーダーである。仕掛けを回収して船中に上げた時、ガイドに触れる部分の長さだけでもリーダーを接続しておくと、張りがある分、ガイドに絡むトラブルを防止でき、投入もスムーズだ。

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