10月6日(日)、和歌山県橋本市にある隠れ谷池へ、仲間5人と釣行しました。この日は数釣りが楽しめる浅ダナの両ダンゴ釣りを試し、釣果は68匹。釣友の指摘でエサ付けを小さくして理想的なウキのなじみとアタリが出るようになり、また新たな発見のある釣行となりました。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・紀州みの蔵)
隠れ谷池でヘラブナ数釣り
隠れ谷池は、昨年の台風21号にて桟橋が損壊する被害が出ましたが、今年6月から新しい桟橋が改修され、週末には大勢の人が訪れています。この日も50人ほどの釣り人が入っていました。ヘラブナの方は9寸ほどのサイズが沢山入っています。
この日の釣り座は、北側の桟橋から駐車場向きに構えました。秋といえどもまだ暖かい日々であり、数釣りができる「浅ダナの両ダンゴ」を楽しむことにしました。例会方式でもあり、フラシを掛けての釣りとなります。
サオは9尺、ミチイトは0.8号、ウキはボディ5cm、ハリスは0.5号で25cmと35cm、ハリはダンゴマスター6号です。タナは「1m規定」があるので、ウキからオモリまでは1m以下にしてはいけません。このタナ規定があるために釣り方が制限され、戦略が面白くなります。
始めは1投1匹
午前7時から釣り開始。エサは「凄麩400+BBフラッシュ200+バラケマッハ200+水200」で始めました。隠れ谷池は魚影が大変濃く、仲間全員で一斉に釣り始めると、数投目からウキの周りが真っ黒になるほど魚が集まります。
始めは1投で1匹釣れるような状態であっても、6匹目ほどから徐々にウキが立たず、魚がラインに触れるとイトズレを起こし、アタリが取れなくなります。ウキが沈むのでアワせるとスレやカラツンとなり、一気に釣れにくい状態になります。
モーニング終わると試行錯誤
そこでウキを大きくしてオモリ負荷を増やしたり、ハリスを思い切って短くしたり、ハリを数サイズ大きくしたりと1個ずつ調整をしていくと、アタリが出て釣れてくるようになります。全てを一度に調整してしまうと何が原因なのか分からなくなるので、1個ずつの調整が注意点です。
9時ごろから魚の朝一番のモーニングタイムは落ち着き、徐々に釣れる方法を見つけていかないと継続的に釣ることができないようになります。ここで一度目の検量をすると、25匹をフラシに入れており、9.2kg(以下フラシ込み)でした。
周囲の仲間も短ザオの浅ダナ、もしくはチョウチン釣りをしていて、皆よく釣れており釣果は似たような感じでした。
その後も仕掛けのセッティングを少しずつ調整しながら、昼食前には2回目の検量。23匹で8.8kgでした。池全体でもサオが曲がっている光景がよく見受けられました。山側の新桟橋では「底釣り」をしている方々が多く、ボチボチに釣れているようでしたが、手の平より少し大きいくらいの型が多いようで奮闘しておられました。
仲間のアドバイスで理想的なウキのなじみとアタリ
昼食は事務所で摂ることができます。釣り仲間たちと日ごろの情報交換をした後は、午後からの釣りを再開。仲間から「ハリ付けするエサが大きいと魚が寄るのではなくて、麩が舞うので魚も散る」と指摘され、エサを自分が思う半分近くまで小さくしてハリ付けし、エサ打ちの回数を増加させるようにしました。
自分の感覚ではエサが小さ過ぎて「魚が寄らない」と思い込んでいましたが、教えてもらった通りにすると理想的なウキのなじみとアタリがでるようになり、釣果へ繋がりました。
数年ヘラブナ釣りをしていますが、いつの間にか疎かになってしまうような基本的な部分に、ヘラブナ釣りの面白さや奥深さがあるのだと改めて感心しました。
午後3時ごろに釣りを終了。3回目の検量は20匹で8.8kgでした。総合計は68匹で26.8kgとなりました。これだけの人数が入り、ウキが終日動くという環境は素晴らしいと思います。
10月末に新ベラ放流も
なお、池では10月末ごろに「新ベラの放流」を予定していると聞きました。新しい桟橋でより一層釣りやすくなり、またアクセスのいい歴史あるこの池、今シーズンも再燃すると予測されます。冬でも釣りやすい管理池としても有名なので、秋から冬にかけてどうぞ足を運んでみてください。
<紀州みの蔵/TSURINEWS・WEBライター>