9月30日で禁漁期間に入る玉川漁協管轄の丹生川支流清川へ有終の美を飾るべく、今シーズンラストのつもりでルアーでのアマゴ狙いに出かけた。気持ちのいい秋めいた渓谷では23cmも飛び出してアマゴの引きを満喫できた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・奈良鱒兵衛)
丹生川で渓流ルアー
9月16日、残暑が厳しい中、和歌山・玉川漁協管轄の丹生川支流清川へ渓流ルアー釣行をしようと、明け方に出発して国道371号で現地へ向かった。
丹生川沿いの道に入った頃にはすっかり明るくなり、川の様子がうかがえるが、渇水しているのがひと目で分かった。やや不安な気持ちでさらに上流へ走り、今回入川予定の清川へ着いたのは午前6時。簡単に朝食を済ませてタックルの準備をすることにした。
当日のタックル
今回のタックルは川が狭いのでピンポイントで探ろうと、短めのロッド4ftにナイロンの4lbを巻いた1000番のスピニングリールをセット。最初に選んだルアーはシンキングミノー4cm、カラーはチャートをチョイス。
渇水の割りにはいけそう
6時30分にスタートフィッシング。入川したのは清川下流の丹生川との合流ポイントから。この日の天気は曇りで気温は上がると言う事だ。気になっていた川の状況も渇水している割りには楽しめそうだ。
ただ水温が19度と真夏のように高く、川を歩いていても気持ちはいいが少し気になるところだ。
早速、水深のあるポイントを中心に「この水温ならまだ瀬の中にも入っている」と思い、まずは反応が出そうなポイントをいろいろと探る事にした。しばらくは何の反応もない状況で、川通しできない場所もあり、ここは高巻きして釣り上がっていくことにした。
小型アマゴが活発に
1時間ほどしてルアーのサイズを5cmのアカキンで探っていると、小さな落ち込みが続くポイントで、この日初めてアタリがありピット。心地いい引きを楽しみ手にしたのは、13cmの小さなアマゴだ。
リリース前提で楽しむつもりなので、まずはアマゴの反応が出たことでよしとしてリリースした。そしてここからはルアーに反応するアマゴや、足元を走り抜ける魚影も少しずつ増えてきた。ただ、ヒットするアマゴは小型ばかり。
大きな淵に良型の魚影
少し休憩もしながらさらに釣り上がっていくと、やや大きな淵が出てきた。よく見ると流れ込みの少し下で、いいサイズのアマゴが水面近くでライズしているのが見えた。
毛バリなら十分狙えるアマゴだが、ダメ元で軽くキャストして、ルアーをアマゴの少し前にアプローチすると、着水と同時にルアーに飛び付きピット。興奮しながら巻き上げるが、痛恨のフックアウト。
逃がした獲物はデカいと言うが、来年は尺超えに成長したヤツを手にしたいと思う。そう言い聞かせてさらに釣り上がっていくが、時折ヒットするのは小さなアマゴばかりでカワムツヤ、アブラハヤも混じるようになってきた。
雰囲気のいい淵が登場
再び腰を据えてコーヒーを飲みながら休憩するが、とても気持ちがいい。まだ蝉もないていて夏のようだが、この玉川漁協も9月末で禁漁になる。ここの渓に入るのは今期最後になると思うので、もう少し楽しんで良型のアマゴを狙ってみたいと再開することにした。
ブユによる攻撃をかわしながら釣り上がると、雰囲気のいい淵が出てきた。流れ込みの中にルアーをアプローチして、アクションを入れながら巻いてくると、ギラリと水中で光ると同時にアタリが伝わってきた。
朱点もきれいなアマゴ23cm
反射的にアワセを入れるとフッキングも決まり、力強い引きでドキドキさせられる。慎重に手にしたのはワイルドな顔つきでパーマークや朱点がとてもきれいな23cmのアマゴだ。ここで今日イチのアマゴに十分満足できたので、川から上がり帰る事にした。
釣果はアマゴ23cmを頭に7尾。小型が多かったが良型のアマゴも手にする事ができて大満足だ。
玉川漁協が管理する河川も今季は9月30日をもって禁漁期間に入るが、今から来年3月の解禁日が楽しみだ。
<奈良鱒兵衛/TSURINEWS・WEBライター>