釣りエサの代表といえば、「オキアミ」と答える人は多いだろう。釣れる魚種の多彩さや手頃な価格から、多くの釣り人に選ばれている。また魚だけではなくクジラ類にとっても大事な食料。魚もクジラも大好きなオキアミ、これはきっと美味しいに違いない!ということで食べてみた。
(アイキャッチ画像撮影:週刊つりニュース関東版 編集部・堀内)
オキアミを観察する
まったく釣りをしないので、オキアミを見るのは初めて。じっくり観察してみよう。
今回購入したのは「南極産 オキアミLサイズ」。オキアミの大きさは3~6センチほど。一見するとエビっぽいが、確かにエビとは違う。若干虫っぽいような。
それと印象的だったのは眼。エビよりも体に占める眼の割合が大きいような気がする。体の色はエビよりも若干白っぽい。
しかし何の前情報もなしに見たら、完全にエビだと思うだろう。
オキアミのから揚げの作り方
まずは凍ったオキアミを解凍だ。電子レンジの「半解凍」メニューで一気に解凍のはずが何分やっても全然溶けない。現在時刻23時。ちんたら解凍している暇はない。早く寝たい。もう普通に600wでチンしちゃおう。
若干熱が入ってしまったが、ブロック状に凍っていたオキアミがほぐれだした。これでやっと調理ができるぞ!
メニューは「オキアミのから揚げ」だ。
1.解凍したオキアミを流水でよく洗い、キッチンペーパーなどで水気をよく拭き取る
2.オキアミに満遍なく片栗粉をまぶし、180℃の油でカラッと揚げる。
3.熱いうちに塩を適量振って、完成!
実食
見た目は完全に居酒屋メニューでおなじみの「小エビのからあげ」だ。においはエビよりも強く感じる。意を決してひとつ口に入れるとエビじゃんコレ!おいしい!
ただ少し油っぽくて若干クドイような。ちょっと胸焼けがするような。揚げ油はちょっといいやつ使っているんだけどな。
私は自他共に認める味音痴。多少まずくても大抵のものはおいしく感じてしまうのだ。バカ舌でボキャブラリーに乏しい私の感想だけでは、本当のオキアミの味は読者に伝わらないだろう。より多くの人にオキアミを食べてもらい、味をレポートしてもらおう。
株式会社週刊つりニュース社員で実験
この日は週刊つりニュースの暑気払い。みんな釣り好きな人たちで、オキアミとは長い付き合いだ。オキアミと聞くと釣りエサを連想してしまい、食べるのをためらうのでは?と思ったが、結構カジュアルにポイポイ口に運んでいる。よかった!味の感想を聞いてみよう!
代表取締役社長
「普通におつまみ。噛めば噛むほど、エビっぽい旨味が出てくる。居酒屋でそれっぽい器に盛ってお通しで出せば、みんな「美味しい」って食べそう。塊の状態を想像するとちょっときつい」
週刊つりニュース編集課長 S藤さん
「食べる前に「オキアミ」と言われてしまうと、どうしてもエサやコマセのブロックを想像してしまう。口に入れた瞬間は衣や味付け?のせいか、エビを思わせるが、噛むとオキアミ独特の臭いが口のなかに広がって無理。揚げてとか、かき揚げなら、オキアミと聞かずに食べたらイケるかも」
週刊つりニュース編集部 S家さん
「口に入れた瞬間はエビっぽいがエビより全体的に存在感が薄い。不味くもないが美味くもない。インパクトなく、残念な感じ。乾燥させてからのほうが美味しそう」
デジタル編集長 K菊さん
「食べた率直な感想は、エビだけどちょっと脂っこい?かな。オキアミ・アミエビなどのキーワードの事前共有が無ければ、違和感は特に無いです。ピールに最適!南極産おつまみ!と、出されたら注文してもいいかも」
週刊へらニュース編集部 A生さん
「湿気を含んで、しんなりしたカッパエビせんのよう。風味はエビせん以上で食欲をそそる」
みな「におい」について言及しているのが気になるところ。好みが「あり派」と「なし派」に別れた。