8月3日、遠州新居港のわし丸に乗り込み中深海狙いで出船した。大本命のアラ2kg級を早々にヒット。他同船者もルアーでオニカサゴを釣り上げ、お互い目標達成の大満足な釣行となった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・植島孝裕)
わし丸で中深海五目釣り
中深海狙いの最終目標は究極の魚であるアラ。本命はオニカサゴ、ウッカリカサゴで、お土産はチョウカ(ノドグロカサゴ)。すでに15年以上やっているが、毎回ドラマがあり楽しい。
当日は会社のOG氏と午前5時ごろに到着。
OG氏はルアーで参戦なので右舷トモの座席は決定済み。残り3人のエサ釣り組はじゃんけんで場所を決める。私は2番目。OG氏に近く、また久しぶりなので船長に近い左舷トモに着座した。
道具はいつもの片テンビン3本バリ仕掛けを用意する。テンリュウのサオは最初の釣行から使っているものだ。オモリは200号。水深200m程度なので中型電動リールは必須。エサはイカの短冊を使う。
当日の状況
船は港を離れて太平洋へ。船は順調に太平洋を進んで漁場に到着。早速釣り開始となった。
エサをチョンとハリに掛けて合図を待つ。まずはルアーが入り、その次に私の番。テンビンをサオ先につるしてあるので、あとは仕掛けを投げ入れると同時にリールをフリーにするだけだ。
水深は200m。底には2分ほどで到着。上から途中までの潮はかなり速いが、底潮はほとんど流れていない。これは厳しい釣りになりそうだ。
いつもならチョウカ(ユメカサゴ)が食ってくるが、この日はシーンとしている。仕方がないので、潮が動かないときは特に必須のタナ取りを開始する。しかしアタリがない。4流しして小さなチョウカが釣れた。
2㎏の大本命アラ登場!
その次の流しでは、仕掛けのタナ取りを行った瞬間にサオ先が上下するような大きなアタリ。サオを持って軽く聞き上げるとわりとトルクがある。船長の「ホウボウかな~」という声をバックに「あーそんな季節だな」と思いながら巻き上げを開始する。
途中の引きが結構どしりとするので、ホウボウの可能性を感じながらも「もしかしたら大本命かも」という思いがふつふつと湧いてくる。
残り5mになって海中から姿を現したのは2kg程度の大本命アラ。久しぶりの釣行で釣れてしまうとは、なんたる幸運!夏だが、加熱して極上の魚だ。
船中アラ連続ヒット
しばらくすると右舷のSK氏にも小ぶりのアラが。
これを見てOG氏は闘志を燃やす。彼の目標は、まだルアーで上げていないオニかアラだ。
私の方はプレッシャーから解放されてフリーモードへ。潮が流れていないのでアタリは少ないが、その少ないアタリをいかに楽しむかだ。
SK氏が今度はダブルでアラを釣り上げる。なかなかダブルでは釣れない魚だが、今日は根を攻めているので良い場所に入ったのだろう。
ルアーにオニカサゴ
場所を移動していくと少しは底潮が動いている感じで、私にも小型のウッカリカサゴやオニカサゴがアタるようになってきた。
そして正午ごろ、SK氏が怒とうの4匹目のアラを釣って息巻いた。こういうときは誰も止められない。
そんななか、OG氏がオニを釣って当日の目標の1つを達成。大きな笑顔を見ることができて良かった。
私はオニを追加し、その次にホウボウ。OG氏も連続で何かしらの魚を上げていた。
最終釣果
午後2時前に納竿。結果はアラ1匹、オニカサゴ3匹、ウッカリカサゴ3匹、ホウボウ2匹、メバル1匹、チョウカ8匹。
型物主体でクーラーは真っ赤な状態。満足度は高く、帰港時の暑さも吹っ飛ばす結果となった。中深海は後半戦に入り活況を呈している。早めの釣行をお勧めしたい。
<週刊つりニュース中部版 APC・植島孝裕/TSURINEWS編>