弁天屋にてエサタチウオ釣行
出船前、本田船長からエサの付け方と誘い方の2つを教えてもらいました。
7時すぎ、弁天屋にていよいよ出船。青空の下、20分ほどでポイント到着。この釣りはエサ付けがかなり重要。
まず、腹側の白い部分の先端を水平にカット。皮側のできるだけ先端から刺して身側へ。ハリの向きを反転さて皮側からだしたら、もう一度刺してハリ先が身側から出るよう3回縫い刺し。ハリのチモトまでエサをこき上げる。なるべく中央に刺すこと。
しゃくり方
エサの装着ができたら魚と根比べの開始です。船長さんから指示されたタナの間を上へ上へと誘います。
ここでポイントになってくるのが、電動リールの水深計を使うのではなく、ミチイトの色分けとマーカーを見てタナを合わせます。
リールハンドルを半回転~1回転させたら、竿をシュッとシャクる。この誘いをリズミカルに繰り返しながらアタリを待ちます。
初タチウオは指3本級
何度か誘っていると…「ん? アタってる?」押さえ込むような、エサをかじっているような。
なんだか不思議な反応。構わず巻き続けていると、グググググッと重みが加わるアタリ。ここで、すかさず竿を立てると掛かりました。
電動リールの中速で巻き上げると、断続的な引きが伝わりドキドキ。
残り数mになり、天ビンが見えたら振り子の要領でキャッチ。
竿を置いてハリスをたぐると、水面にキラキラと、とてもきれいな銀色の魚影。
「えいっ」と抜き上げたのは、指3本ぐらいの初タチウオ。「やった~、うれしい。よーし、まだまだ釣るぞー」。
嬉しいゲストは大アジ
再び仕掛けを落とし、先ほどと同じようにシュッ、シュッと誘い上げます。
アタリがないので、誘いの速度や幅のストロークを変えます。
これを2、3回繰り返したら、また細かく緩やかに。このように、シャクリに変化をつけたりしながら、その日そのときのアタリパターンを探ります。
しばらくすると、いきなりググググッと強い引き。
「これは大物かも」。期待しながら巻いてくると、海面近くなっても走りが収まりません。姿を見せたのは大きなアジ。これはうれしいゲストです。
最終釣果
船は小移動しながら、やる気のあるタチウオの群れを探していきます。
数流し目に”チョンチョン、カジカジ”これは本命のアタリに違いない。1尾目と同じように誘いは止めず、押さえ込む本アタリを待ちます。
「よしっ」と、絶妙なタイミングでアワセが決まり、電動リールで巻き上げ2尾目をキャッチ。すぐに3尾を釣ったあと、アタリが遠くなってしまいます。
そして、いよいよ最後の流し。「よし! 指5本を釣るぞ」と、気合を入れます。
仕掛けを入れるとすぐに、タチウオとわかるシグナルの到来。
4尾目は、この日一番の大きさ。残念ながらドラゴンは釣れませんでしたが、なんとも言えないかけひきがとても楽しかったです。
釣果は、タチウオ4尾にアジ1尾。この感覚が残っているうちに、もう一度挑戦するぞ。
<週刊つりニュース関東版 APC・利水 翔/TSURINEWS編>