世の中には釣りの仕掛けが無限にあるし、どんどんと進化を遂げてバリエーションも豊富に。また、新しいスタイルの釣り誕生に伴って、仕掛けも増え続けているのはご存じの通り。でも、よく仕掛けの形を見てみよう、基本ラインとなる部分は数通りに分類される。中でも大きな分類群が『胴突き仕掛け』と呼ばれる仕掛けだ。ここでは基本に返って、胴突き仕掛けのメリットを生かした釣りの方法を探ってみたい。
(アイキャッチ写真撮影:TEURINEWS関西編集部・松村計吾)
デメリットを生かす
釣りの仕掛けが分化、進化するのはもちろん、いろいろなターゲットを追い求めるウチに、一つの仕掛けではデメリットが生まれてくる(分かってくる)からだろう。胴突き仕掛けのデメリットはお分かりだろうか。
それはエダスが短ければ、エサの自然な動きが失われる事だろう。ただ、長すぎるとこれはアタリが分かりにくいという別のデメリットにもつながる。
なら、そのデメリットをメリットにかえる方法を一つ紹介しよう。それが「サオ先の安定」である。サオを不用意に揺らせば揺らすほど、胴突き仕掛けの場合はエサが不自然に動いて、魚に警戒心を与えてしまう。
サオ先の安定は永遠不滅のテク
そこで、エサが不自然に動かないよう、サオ先をジッと安定させる事に集中してみよう。その上で、エサが自然な動きをするような速度で、エサを動かす事ができればしめたもの。特にその威力はエサを下げる時に発揮される。自然なエサの沈下をサオの操作で演出してやると、それこそがアピールにもなるし、アタリが出やすい分、魚の反応も分かりやすい。
いろいろと解説してきたが、それぞれの仕掛けには、先人の工夫が詰まっており、メリットもあればデメリットもある。自分が使っている仕掛けの特徴をしっかり知っておく事こそが釣りがうまくなる秘訣かもしれない。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>