東京湾のシロギスは春先の低迷期を脱して5月中旬から復調。晴天の予報がでた6月25日(火)、東京湾金沢八景の荒川屋の午前船に乗り込んだ。半日乗合船の実釣時間は約2時間半だったが、14~23cmが24尾に27cmのイシモチが交じり、復調を裏付ける好釣果だった。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・木津光永)
荒川屋にて半日シロギス釣りへ
私と釣友の多田さんが船宿に到着したのは出船1時間半前の6時。併設店「サンドフィッシュ」の店内で若女将とあいさつを交わし、乗船席のボードを見ると我々が1番乗り。多田さんが希望した右舷トモに並んで座ることにする。
店直下にある船着き場に停まっている半日キスの札が立った第三山下丸に乗船。釣り座の準備が完了したところで店内に戻り、朝食に用意したカップ麺のお湯をもらう。釣り座で食べていると、上乗り役の安田さんや、3人の乗客が到着。午前シロギス乗合船は船長補佐の和田さんをふくめた6人が竿を出すようだ。
2本竿タックルで挑む
7時半、左舷・右舷ともに3人が座り、山下光昭船長の合図でロープが解かれ、和田さんの舵取りで出港。ナギの海を航程30分でポイント中の瀬に到着。
天候は曇りのち晴れ、風は北東から微弱で海面はナギ、潮汐は9時すぎが満潮の小潮。潮色は緑茶色、表層は南へわずかに流れているが、底潮は北へ流れていると推測できる。
潮はゆるいので、私は2本竿タックルを準備。置き竿には胴突き仕掛け、手持ちには天秤フカセ仕掛けをつないで開始の合図を待つ。
船を旋回させて、船首を風上に向けた船長から「エサがあまりに小さいとアタリはでません。人差し指の長さ程度に切って使うといいでしょう。水深は17mです。はい、どうぞ」で投入。
17~18cmシロギス連発!
まず、置き竿の仕掛けを船下へ落として底ダチを取る。竿掛けにセットすると、船の揺れでオモリが底をたたく位置にタナを合わせる。
手持ちの仕掛けを船の真横方向へ約20mキャストしていると、置き竿の穂先がバン、バン、バンと激しく揺れ始めた。魚が掛ったことを示しているが、手持ち竿を置いて、巻上げ途中でバラし。ハリ軸の長さだけエサが残っている。これは、10cm以上のエサを1本付けした横着が原因で、頭から2~3cm程度に切って付けておけばゲットできたはずだ。
そんなことをしている間に、安田さんは17~18cmを連発。写真を撮って席に戻り、フカセ仕掛けを巻上げると、17cm本命とイトヒキハゼが掛っている。胴突き仕掛けも、エサ付けをていねいにして下ろすと即ヒット。18cmを追加した。
極太の23cmもヒット
続いて置き竿に大きなアタリ。巻き上げる途中には「何が掛ったのだろうか?」と驚くほどの突っ込みがあり、極太の23cmをゲット。
順調な滑り出しだったが、船は底潮に合わせると前流しになってしまうようで、トモはアタリが少なく苦戦している。
ひと流し目の後半、多田さんが18cmを釣り上げてオデコ脱出。ミヨシの和田さんは本命3尾にイシモチ2尾。安田さんは本命4尾にイシモチや30cmホウボウ。私は本命5尾で次のポイントへ。
最後までアタリ継続
移動後も、同様のアタリは続いたが、赤クラゲの触手がミチイトや仕掛けに引っ掛かることが多くなる。これを取り除くことに時間を取られ、開始時の勢いほど数が伸びず、ここでは3尾にとどまった。型は17~18cmの良型が主体で、左舷胴の間の西口さんは20cm級を連発している。
満潮を迎える9時20分ごろ3流し目へ。胴の間の私には、アタリに大きな変化はないが、多田さんは明らかに増えた様子。ここまでに6尾上げている。左舷トモに座る鹿野さんのアタリにも明らかな変化があり、4流し目に24cmを釣り上げている。
16尾をキープしていた私は、5流し目と6流し目も4尾ずつ追釣。沖上がり直前に27cmのイシモチを釣り上げて11時に納竿。
船中釣果は14~24cm8~31尾だった。なお、併設のレストラン「サンドフィッシュ」では釣った魚を食べられるサービスがある。事前予約は必要だが、興味がある人は電話で問い合わせるといいだろう。
「これからはシロギスが浅場に乗っ込んでくるので、初心者も釣りやすくなります。ぜひ遊びに来てください」と船宿から。