全日本キス投げ釣り選手権で大型シロギス連発 30cm超も【京都府】

全日本キス投げ釣り選手権で大型シロギス連発 30cm超も【京都府】

6月16日、投げ釣りの広域団体である全日本サーフキャスティング連盟が主催する「全日本キス投げ釣り選手権」が開催された。この大会は全国に設けられた48会場を舞台に、1日でキスの1匹長寸を競うスケールの大きな大会だ。

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海釣り 投釣り

全日本キス投げ釣り選手権

私が所属するアワジフィッシングクラブからも9人が参加。淡路島会場に4人がエントリーし、私を含む5人が京都・宮津会場にエントリーした。宮津会場は近年、大型のキスがよく釣れており、期待をもって参加した。

大会参加の前日、15日の21時に堺市の自宅を出発し、途中で同じ車で現地に向かう清水さん、今本さんと合流した。同クラブの他2人は別の車で先行している。
全日本キス投げ釣り選手権は、全国48会場に事前に集合し、午前1時に一斉に出発するルールになっている。宮津会場は由良川沿いにある「もみじ公園」が集合、審査会場で、私たちは集合時間ギリギリの日付けがかわる午前0時前に到着した。

矢原地区の護岸にて開始

天候はあいにくの雨で、時折雨脚が強くなることもある中、午前1時になり会場を出発。目指したのは宮津市田井にあるヨットハーバー手前の矢原と呼ばれる地区の護岸だ。このポイントは20年近く前に何度かサオを出し、良型のキスを釣ったことがあるが、ウミケムシがたくさん掛かってくるので自然と足が遠のいていた。今回ここを選択したのは、同行したメンバーが昨年の同時期に大型のキスやチヌを釣ったというのが理由だ。

ポイントは道路脇で、すぐ後ろに駐車スペースがあり、ほぼ車横付けで釣りができるので、このような雨の日にはありがたい釣り場だ。当日もアタリが遠ければ車に避難することも考えていたが、それを許さない状況になろうとは、その時は想像さえできなかった。

当日のタックルは、軟らかめ投げザオにミチイト3号、ハリスも3号でハリは投げ専用キス13号とした。チロリをハリいっぱいにつけて3本のサオを左右に投入する。

まさか早々に尺ギスが!

そして車に忘れ物を取りに戻り、50mほど離れて釣りを始めていた同行の清水さんに声を掛けたところ「まあまあいいサイズのキスが釣れました」という。

釣ったキスは水汲みバケツに入れているというのでのぞいてみるとびっくり仰天。缶コーヒーくらいの太さのキスが無造作に放り込まれているではないか。清水さんは投げ釣りを始めてまだ2年ほどで、キスのサイズ感をよく分かっていない。

全日本キス投げ釣り選手権で大型シロギス連発 30cm超も【京都府】清水さんに30cmオーバーが(提供:WEBライター長谷川靖之)

「このサイズ、ヤバいですよ」と言っても「そうなんですか?」と間の抜けた返事が返ってくる(笑)。慌ててサイズを測ると、30cmをわずかに超えている。久し振りに30cmオーバーのキスを見て、釣った本人より私の方が興奮している。

続けて28cm超もヒット!

そして後ろから今本さんが「僕にも釣れました」と大きなキスをぶら下げてやってきた。彼も投げ釣り2年の初心者だが、昨年の全日本サーフ大阪協会のキス釣り大会で3位に入賞するなど実力者である。このキスも28cmを超えるヒジタタキ級だ。

全日本キス投げ釣り選手権で大型シロギス連発 30cm超も【京都府】今本さんにも28cmクラスが…(提供:WEBライター長谷川靖之)

開始してたった30分のこの状況に、私や周りのクラブの人も色めき立つ。今度は私の番だと真剣に打ち返すが、サオを通して殺気が伝わるのか、私の方には時々20cmにも満たない小型が掛かるのみ。2人が釣りをしている場所よりも少し底が荒く、海草も点在している。

平均してキスは良型が主体に

一方、最初に大ギスを仕留めた2人はその後も好調で、24~26cmを数匹ずつ仕留めていた。結局、私には大型が釣れないまま夜が明けてしまった。隣で釣っていた他クラブの人たちは、みな移動してしまい、釣り場が広がったので、思い切って2人とは反対側へ100mほど移動してみた。

こちらは海草の密度が低く、底はきれいな砂地で、何となく期待が持てそうだ。しかし完全に夜も明け切っており、大会終了時間までエサを消費するくらいの軽い気持ちで釣り始めた。

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