ここ数年、大阪市内を流れる淀川や兵庫の武庫川など、都市圏を流れる河川で手軽に狙えるターゲットとして注目を集めているのがテナガエビ。例年、ゴールデンウイークごろから各河川で釣れ始める。今回は、そんなテナガエビ釣りを紹介してみよう。
シーズンイン間近のテナガエビ釣り初心者入門 駆け引きが病みつきに!
テナガエビの釣り方
テナガエビの釣り方はいたってシンプル、かつ釣り人を熱くさせてくれる。まずは仕掛けを入れる場所の水深をしっかりと把握して、ウキ下を底とんとんか、少し這わせるくらいに設定する。仕掛けを投入したらジッと待つもよし、少しずつポイントをズラしながら探るのもいい。
また、浅い場所ではまず、テナガエビの姿を探し、発見したら仕掛けを投入…ということもできる。
少し離れていても、案外エサを見つけるのがうまく、ウキの周囲をよく見ているとエビが寄ってくるのを見つけることもある。
駆け引きが病みつきに
ちょっとした駆け引きが面白いのは、魚とは違い、脚でエサを挟んで口元に持っていき、少しずつかじるスタイルなので、ハリ掛かりさせにくい点。まずはエサをツメで挟んで持っているだけなので、ウキがススッと動き「アタリだ~」と上げてもすっぽ抜けることが多々ある。
ウキに反応が出たらしばらく持っていかせて、エサ(=ハリ)を口元まで運ばせる必要がある。そこで軽くサオを立てる程度のアワセを入れる。これがなかなか掛からず、躍起になることが多いのだ。
ただ、掛からなくてもそこにいるテナガエビはエサを前に落とすと再び、すぐに掴みにくるからかわいいものだ。ハリに掛かると、エビ独特のピンピンと跳ねる感触が小気味よく楽しい。魚の引きとはまた違った快感が伝わってくる。
持ち帰る際は
釣ったテナガエビはエアレーションをした生かしバケツに入れて生きたまま持ち帰るか、氷を入れたクーラーボックスなどに入れて締める。持ち帰ったテナガエビは軽く水洗いをしてドロやゴミなどを落とし、水気を切ったら、素揚げ、茹でなどで食べられる。
尻尾部分の身は、大きさの割りに小さいので、できるだけ大きなテナガエビを狙おう!
<編集部・松村計吾/TSURINEWS関西>