スーパーの鮮魚コーナーに並ぶマグロなどの刺身のトレーに、赤い液体が染み出しているのを見たことがないでしょうか。あの液体はいったいなんなんだろう?血?実はあの謎の液体「ドリップ」にはたくさんの旨味が含まれています。おいしく魚を解凍するにはこのドリップの流出を抑えることが重要です。今回はそんなドリップの謎に迫るとともに、適切な魚の解凍方法を解説していきます。
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魚をより美味しく解凍するコツ
最後に解凍方法以外にも美味しく解凍するために気をつけたいポイントを紹介します。下記の4点に注意して魚を美味しくいただきましょう。
食品用脱水シートを活用
前述しましたが一度流出してしまったドリップは身の水っぽさや臭みに繋がります。解凍時に出るドリップを吸収するためキッチンペーパーや食品用脱水シートにくるんで解凍するようにすると美味しく解凍できます。
特に脱水シートは身の余計な水分も吸い取ってくれるので、解凍時に使うとドリップが出にくくなるほか、旨味が凝縮するメリットもあります。冷凍時にもくるんでおくと魚のダメージを抑えることができるので、積極的に活用してみるといいでしょう。
解凍しないで調理する場合
煮魚や焼き魚など火を通す場合に、冷凍のまま調理するのは、急速に解凍することになるため、あまりオススメしません。美味しく食べたいなら手間ですが一度解凍してから調理するほうがいいでしょう。冷凍の魚は身崩れしやすいイメージがありますが、適切に解凍すると身崩れも抑えられます。
また、干物や、塩味を付けた下味冷凍の魚であれば、水分が少なくドリップが出にくいので、そのまま調理してもあまり味に影響しません。冷凍した魚を手早く食べたい場合は、このような下ごしらえ済みの魚がオススメとなります。
解凍後はすぐに食べる
どんなに鮮度を保ちながら解凍しても、解凍後の魚は早いスピードで劣化していきます。基本的には解凍したらすぐに食べるようにしましょう。
冷凍の仕方もこだわる
魚の冷凍の仕方については、ここで紹介した他にも美味しく保存するコツがあります。下記ページで紹介しているのであわせて読んでみてください。
<TSURINEWS編集部>