のっこみチヌシーズンも終盤。そろそろ春の訪れとともに終わりが見え始めた。今回はそんな状況の中から潮や水温など好条件さえ揃えば良型の数釣りが期待できる、兵庫・神戸港和田防波堤へフカセ釣行。45cmを筆頭に合計2桁達成した。
大阪湾の乗っ込み近況
3月に入って佳境を迎えていた大阪湾の乗っ込みチヌシーズンだが、各地から伝えられるソメイヨシノの開花に合わせたかのように、チヌの食い気にも少しずつムラが見え始めた。
場所やエリアによってはすでに産卵期に突入したのか、つい最近まで2ケタ釣果を上げていた好場でも、チヌの気配が突如としてなくなり、大阪ベイエリアの各波止で乗っ込みチヌの話題もいよいよ影りが見え出したように思われた。
しかし、大阪湾全域で見ると、まだまだ乗っ込みチヌが狙える波止も数多く残されており、特に神戸方面では最近になってようやく乗っ込みシーズンが本格化してきた地域も多く、今回はそんな状況の中から潮や水温など好条件さえ揃えば良型の数釣りが期待できる、兵庫・神戸港和田防波堤をチョイス。
めっきりと春めいてきた3月23日に釣友の小野さん、神吉さんらと釣行した。
和田防波堤へ渡堤
この日の釣りで利用したのは全長1.2㎞の和田防波堤(正式には神戸港第一防波堤)をメインに渡船を運行する河内渡船。
午前6時すぎの1番船に乗って、東側の白灯ポイントに渡堤すると、船着きから少し西へ歩いたテトラに小野さんと神吉さんが入り、私は白灯台を背に足場が平らで安全な場所を釣り座に選択。
ポイントとなる沖向きの様子を伺いながら早速、仕掛け・まきエサの準備に取りかかった。
当日のエサ
和田防のチヌ釣りで私が用意したまきエサは、狙うタナが4ヒロ前後と比較的浅いことから、生のオキアミ3kgをベースにチヌパワーVSPとチヌパワームギスペシャル、NEW活さなぎミンチ激荒を各1袋ずつ混ぜ合わせたものに海水を加えて使用。
さしエサには、くわせオキアミスーパーハードLとくわせオキアミ食い込みイエロー、練りエサには荒食いブラウンを用意した。
タックルは磯ザオ1号にラインがリアルサスペンド磯1.75号、ウキは大征黒カン付5Bを使用し、ハリスにはグランドマックスFX1.5号を2ヒロ。ハリはサスガチヌ2号を結び、スタート時はオーソドックスな仕掛けで様子をみることにした。
2投目でヒット!
準備が終わるといよいよ実釣。
まずはサオ3~4本分沖にチヌを集めるためのまきエサ10杯を打ち込み、まきエサが底付近まで効き始めるのを待ってから仕掛けを投入する。
さらにウキの頭に5杯のまきエサを追い打ちし、さしエサのオキアミが同調するようにラインメンディングを施しながら、ウキ下4.5ヒロの仕掛けを海中へとなじませていく。
すると早くも2投目、右沖に向かって流れる潮に対しラインを送り込んでウキを流してい行くと、20m沖に見え隠れするテトラの切れ目辺りで赤いトップがスルスルッと海中へ。
「もう来たで」と起こしていたベールを透かさず戻し、サオを突き上げるとガツーンとした衝撃に加え、ガンガンと頭を横に振るチヌ特有の引きが手元に伝わって来た。
45cm本命チヌ登場!
やり取りの最中、何度もテトラに引きずり込もうとする強烈な締め込みを、サオの弾力であしらいながら足元まで寄せてきたのは45㎝のポッテリと抱卵した良型チヌ。開始早々に仕留めた本命に思わず頬が緩んだのは言うまでもない。
そして、直後に潮の流れが港方向にかわるとさしエサの残る時間が続いたが、ポイントをサオ2本分沖の落ち込み付近に変更したところ、これが的中してすぐに42㎝を追加。
その15分後にはハリスのチモトを切られる年無し級のアタリをもらったが、残念ながらこの日は50㎝を超える大型を取り込むには至らなかった。