三重県・南伊勢方面で以前から気になっていた、マハタ狙いの活きイワシ泳がせ釣りに2月中旬に釣行した。40cm以上のマハタが姿を表してくれるだろうか?
イワシ泳がせ釣りで根魚狙い!
今回お世話になったのは、相賀浦から出船しているなぎさ渡船。
なぎさ渡船はアングラーの要望に応じて、エサ釣りはもちろんジギングやタイラバ、ティップランでも出船してくれるマルチ遊漁船だ。
午前7時、船に乗り込んでイケスをのぞくと、おいしそうな10cmほどのカタクチイワシがぎっしり。
エサが小ぶりなので、孫バリは使わずハリス8号、伊勢尼12号1本バリの太仕掛けをセット。この海域は大型のホウキハタも出るらしく、万が一に備えて太めのハリスで臨むことにした。
まずは五ケ所湾沖の35mラインの浅場で探ってみたが、リリースサイズのアカハタのみで、すぐ本命の70~80mラインを目指す。
泳がせ釣りの釣り方
エサのイワシは下アゴからハリを通し、口をふさぐように上アゴへハリ先を抜く。口が開くと、落ちていく途中でクルクル回ってハリスがヨレて、イワシがあっという間に死んでしまう。
底を取ったら1mほどオモリを持ち上げ、10~20秒に一度ぐらいの間隔で底を取り直す。
ハタ類はカサゴと違ってかなり上までエサを追う。ベタ底にはわせるより、少し上で泳がせる方が、本命魚もイワシを見つけてくれやすい。
25cmウッカリカサゴから
根掛かりに注意しながら探っていくと、早速のアタリ。スーッと仕掛けを持ち上げた瞬間、ゴゴッという魚信とともにサオ先が突っ込む。
ゆっくりサオを持ち上げるようにアワせると、がっちりハリ掛かりしたようだ。
上がってきたのは25cmほどのウッカリカサゴ。サイズに不満はあるが、幸先のいい1匹だ。
40㎝超えマハタ!
釣友の市岡さんは仕掛けを底に着け過ぎているようで、根掛かりに苦戦中。面白いので放置していたが、河口船長から「少し仕掛け上げてみ」とのアドバイスがあってからは、水を得た魚のように連発だ。
35cm級のウッカリカサゴを仕留めた後は、「重い~!」との声。
見ると、ヒラメ用のサオがひん曲がっており、上がってきたのは40cmを軽く超えるマハタだった。
当日の最終釣果
最初は圧倒的にリードしていた私だが、中盤から市岡さんがすさまじい追い上げで、いつの間にか逆転。仕掛けを入れればヒットぐらいの勢いで釣果を重ねていき、終わってみればマハタ3匹と良型ウッカリ多数を手にしていた。
私はマハタ2匹とウッカリカサゴが数匹。後半はアタリがあっても焦りからか、すっぽ抜けが多発して、かなり伸び悩んでしまった。
今後は、イワシの入荷次第だが、カタクチはこれから多くなってくるとのこと。
まだまだ船が少なく未開のエリアだけに、レコードクラスのハタ類も狙えるだろう。ワンランク強めのタックルと仕掛けで挑んでほしい。
<週刊つりニュース中部版 稲沢市・長谷川与之/TSURINEWS編>
なぎさ渡船
出船場所:三重県度会郡南伊勢町相賀浦