間もなく解禁!アマゴ&ヤマメ渓流釣り初心者入門【長良川水系】

間もなく解禁!アマゴ&ヤマメ渓流釣り初心者入門【長良川水系】

今年も待ちに待った渓流釣りが解禁する。今年はどんな渓流魚に出会えるだろうか。考えるだけでワクワクする。今回はホームグラウンドである岐阜県の長良川水系をベースに、渓流釣りの上達の秘訣や魚の着き場の変化、サオ、水中イト、ハリ、エサの使い分けなどを解説したい。

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淡水の釣り 渓流釣り

渓流魚との出会い

間もなく解禁!アマゴ&ヤマメ渓流釣り初心者入門【長良川水系】美しい魚はいつ釣っても楽しい!

渓流の女王、または宝石。その名にふさわしい美しい魚体をした魚。それがアマゴ、ヤマメだ。長い冬眠から目覚めた渓流魚にまた会える。

私が最初に手にした渓流魚はアマゴで、小学生の高学年に初めて釣り上げたと記憶している。それまではウグイやシラハエしか釣ったことがなかった。

そんな私にとって初めて見るその魚は、パーマークがきれいに並びその中に朱点が散りばめられた美しい宝石に見えた。その時の感動は今でも忘れない。そして歳月は過ぎ、毎年2月には渓流の宝石を求め川へ繰り出している。

上達の秘訣

間もなく解禁!アマゴ&ヤマメ渓流釣り初心者入門【長良川水系】上達への秘訣は積み重ね

初めて渓流魚に出会えたのは良かったが、その後の道のりは険しいものだった。

ボウズは当たり前。アタリさえなかった日も結構あった。まともに釣果が得られたのは、車の免許を取得してからだ。

しかし行動範囲が広がったのは良かったが、いつどのタイミングでどのポイントへ行けばいいのかは勘任せだった。独学では駄目だと思い、アマゴ釣りの本場である郡上市八幡町の釣具店の門をたたいた。

さまざまな先輩釣り師と交流して、教えを受けた。時には釣りに同行させていただき、時には釣り理論の講義を受けたりと、いろいろな思い出が甦る。

そして自分なりに努力、工夫を重ね今に至っている。上達の秘訣は積み重ねだ。1つ1つのことを地道に積み重ねていくしかないと思う。

釣具店で店主や常連さんの話を聞くのも積み重ね。もちろん実際に川へ行くのも積み重ね。確実に一歩一歩積み重ねていけば、おのずと釣りは上達しているはずだ。

渓流魚の着き場

間もなく解禁!アマゴ&ヤマメ渓流釣り初心者入門【長良川水系】着き場は変化する

初期はやはり支流狙い。春先の渓魚は体力がなく、比較的緩い流れに身を潜めているのでエン堤下や淵が狙いめ。増水後は小さな谷や小さな支流から魚が出てくるので入れ食いも期待できる。

スレてきたら木のブッシュ周りなど、釣りにくい所がサオ抜けになる。また道路から見えない遠いポイントも釣り人が入りにくく、サオ抜けになりやすい。

盛期になって魚が活発に動きだすと、今まで釣れなかった浅場にも魚が着く。盛期のチャラ瀬にいる渓魚は食いがいい。

本流は基本的に瀬を中心に狙うといい。本流で釣れるころは食い気がある。釣れ始めはいれば簡単に釣れる。しかし増水、渇水、釣り人のプレシャーにより、着き場が徐々に変わってくる。増水時は分流や瀬の瀬肩、ヘチがいい。水が引いてくれば瀬の流芯近くを狙う。

渇水してくれば今までエサを流せなかった荒瀬、大淵などに着き場が変わる。渓流魚は時期やその日の活性によって着き場が変わる。

その着き場を予測し、釣りをするのも醍醐味だと思う。自分の考えが当たれば釣りはもっと楽しくなる。

本流&支流のタックル

間もなく解禁!アマゴ&ヤマメ渓流釣り初心者入門【長良川水系】本流のタックル

サオの持ち方は、両手持ちがいい。サオ先が安定しエサに不自然さを与えにくい。サオは利き腕でサオ尻を持ち、もう一方の手は少し上を軽く支えるようにする。支え手は強く握らない。

サオは上流域なら3~5m、中流域など里川なら6~7m。どちらも長さを調整できるズーム式が便利。本流だと河川にもよるが7~9m。先調子、胴調子などあるが好みで選ぶといい。

硬さは基本中硬硬、硬調、硬中硬、超硬と中硬以上に軟らかいゼロ釣法用がある。基本は中間の硬調がメインとなる。あとは魚のサイズ、種類に合わせて使い分ける。

魚がスレている状況ではゼロ釣法用が威力を発揮するし、上流域では木が覆いかぶさっていたり岩の上から釣ることもあるので、魚を一気に抜き上げることを想定すれば超硬を選んだりする。

また川幅が広い本流域の大淵などでは、長ザオが威力を発揮する。自分がよく行くフィールドに合ったサオを選ぼう。

間もなく解禁!アマゴ&ヤマメ渓流釣り初心者入門【長良川水系】支流のタックル

水中イト(ライン)の選択

間もなく解禁!アマゴ&ヤマメ渓流釣り初心者入門【長良川水系】水中イト

長良川水系をベースに選択するなら、支流の下流部また中流部はそれほど大型のアマゴは出ない。

どちらかと言うと数釣りがメインになるので基本0.125~0.2号。上流部は不意に尺物が出るし、思わぬ良型も出る。大岩や木などのブッシュがあればついて下れないので号数を太くする。0.25号~0.4号。

本流では釣れ始めは太イトでもバンバン釣れるが、釣り人の多い長良川ではアマゴはすぐにスレてしまう。

掛かっても切れないギリギリの号数を選択し、0.175~0.2号。5月ごろからは型も良くなり引きも強くなるので、確実に取り込める号数を選択し0.3~0.4号を使う。

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