南房の夜クロムツ釣りが開幕 谷間の日にあたるもトップ20匹

南房の夜クロムツ釣りが開幕 谷間の日にあたるもトップ20匹

南房の夜クロムツ釣りが開幕。早速出かけてきました。当日は低気圧の影響により海況悪く、かつ潮が速いという状況も相まって低調な釣果となってしまいましたが、それでも竿頭は20匹。短期決戦での決断力が試された釣行をポートします。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

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尾崎大祐

埼玉県在住。二児のパパで趣味はサラリーマン。釣りをはじめとした食材採取に全精力を注いでいます。

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船釣り エサ釣り

南房の夜クロムツ釣り

以前はクロムツではなく、キンメダイ狙いで出船していたことから「南房夜キンメ釣り」と呼ばれていたのですが、いつしかキンメが釣れなくなり、かわって安定して釣れるクロムツがメインターゲットになっていきました。

かれこれ15年位前になるでしょうか、船宿の釣果情報にて「お客様の希望でクロムツに出船!」という書き込みと、クーラーボックスにクロムツ満タンの写真がアップされていたのを今でもはっきり覚えています。

一昨年前、船長さんにお話しを伺った所、今でもキンメは釣れなくはないとのことですが、安定して良型が多く混じるクロムツの方が圧倒的に人気はあるのだそうです。クロムツ、キンメに負けないくらい美味しいですからね。

クロムツのポイントは港から30分程度走った、水深100m前後の根の上。オモリは150号(恵津丸)で、竿もこれが背負えるビシアジ竿やイカ竿が中心。お手軽な道具にて高級魚が狙える点も魅力です。

南房の夜クロムツ釣りが開幕 谷間の日にあたるもトップ20匹昔購入したご当地仕掛け「南房夜キンメ」(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

タックルなど

先にも書いた通り、竿はオモリ150号が背負えるビシアジ竿やイカ竿、オニカサゴ用など。ややオモリ負けするくらいの軟らかめの方がバラしにくいかと思います。また、リールについては、ダイワであれば500番にPE4~5号を300m巻いたもの。高切れ対策で長めに巻いておくと安心。

仕掛けは胴つき5~8本バリ(ハリがムツ17号、ハリス8号、ミキ10号前後)が基本となりますが、慣れていなければ3本バリで手返し重視にてやってみてもOK。因みに船で売っている仕掛けはフラッシャー8本バリ仕掛け(800円)。状況にもよりますが、これだとエサなしでも釣れるので、手返しは抜群にいいです。

また、長い胴つき仕掛けを扱うということで、磁石板が重宝する他、ターゲットは歯が鋭いクロムツ。軍手やプライヤーもマストアイテムといってよいでしょう。

南房の夜クロムツ釣りが開幕 谷間の日にあたるもトップ20匹船宿支給エサはサバとイカ(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

釣り方

簡単に釣り方をまとめます。

・投入は1流し1投入、ではなく、自由投入。船縁に針を並べ、オモリを前方に投げ入れる方式。針数が多いので磁石板を持ち込むと扱いやすい。

・アムツ釣りのように1匹を大事に釣るのではなく、手返し重視での釣り。アタッたら2~3分待ち、ドラグガチガチで巻き上げる。サメの横取りもあることから、迷わず高速巻きで。

・意外と根掛りが多いことと、混雑していればオマツリも起こりやすいため、オモリは必ず底から1~2m切る。

・短期決戦のこの釣り、どんなに気をつけてもマツる時はマツるので、その際は潔くササっと交換することが好釣果につながる。

・船(恵津丸)で売っている仕掛けはフラッシャー仕掛けですが、念のため空バリ仕掛けも持ち込むとさらに安心。(今回の教訓!)

南房の夜クロムツ釣りが開幕 谷間の日にあたるもトップ20匹フラッシャー仕掛けでスタート(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

潮が速く白波チラチラ

乙浜港には4時集合、4時半出船。30分程走った所で船はスローダウンしました。出だしは船宿で購入したフラッシャー仕掛けでやってみることにします。

無事に投入を終えるも、潮が速く、白波チラチラ。魚探に反応はあるようですが、魚は口を使ってくれません。って、ここまでは想定内。勝負は暗くなってから。船中、たまにアタリがあったと思ったら、メバルやスミヤキが上がっていました。

同時にお祭りも頻発。オモリは絶対に底からはがしておかないといけません。

暗くなっても状況はかわらず

暗くなってくれば活性は上がってくると思っていたのですが……状況はほとんどかわらず。うねりはおさまるどころか、ややひどくなってきたので、アタリがあっても待っているとすぐに外れてしまいます。船長も「アタったら上げちゃって」と、やや弱気なアナウンス。今日は1匹1匹を大切に釣らないといけません。

南房の夜クロムツ釣りが開幕 谷間の日にあたるもトップ20匹サメを恐れず丁寧に釣りあげた1匹(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

残り1時間で本命連チャン

無情にも時間だけが過ぎていき、残り1時間で2つ目のフラッシャー仕掛けをロスト。自作した空バリ5本仕掛けに変更してみます。すると、久々に本命らしきアタリ!多点掛けを狙わず回収し、ようやくこの日2匹目を確保。そして単発ではありますが、立て続けに本命が釣れだします。

実はトモの方が後半にはいって連続で本命を上げていて、見ると仕掛けは空バリにエサを付けたもの。この日はフラッシャー仕掛けより、空針とエサの組み合わせの方が吉と出たようでした。

「もうちょっと早く気付くべきだった」と思う反面、沖上がり1時間前での根掛りにて、家族4人、夕食1回分のクロムツを確保できたことはむしろラッキー!私の釣り史上初めて「根掛り」に感謝しました(笑)

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