秋は気候もよく、魚種も多彩、ボートフィッシングを楽しむのに最高のシーズンだ。そこで今回は、免許不要の2馬力艇を例に、知っておきたいボートのあれこれを、エキスパートの尾崎郁雄さんに解説してもらった。岸からでは届かないちょっと沖は、船釣りでもあまり狙われない魚のパラダイス。ぜひ自由気ままな手前船頭で、この秋シーズンを満喫しよう!
天候には細心の注意を!
ボート釣りに最も必要なのが安全に対する知識で、天候は最も注意しなければならない事柄である。最近はピンポイントかつ時間単位の情報が得られるので、1週間前からチェックして、その変化にも注目したい。
ボート釣りができる波風の目安は、波高は50cm以下、風速は3m以下だ。ただし、風はその方向が重要となる。
沖から岸に向く風の場合は風速3mでも、1mを超える波に成長する。逆に岸から沖への風であれば、風速5mでも1kmほど沖ではベタなぎ状態であったりする。
どこにでも持ち運べるミニボートの利点を生かして、風向きに合った場所へ出かけることが、安全と楽しさを両立させるポイントである。
もちろん、釣りの最中にも、天候、波、風の変化には常に気を払い、悪化の兆候が出たり、少しでも不安を感じたりしたら、岸へ戻るようにしてほしい。
「まだ大丈夫かな?」は絶対ダメ。
タックルは?
乗合船のように、隣人とのオマツリも少ないので、必要以上に太いラインやオモリを使う必要はない。
サオやリールも比較的安価なモデルで、結構な大物でも十分にやり取りできる。遠征先の釣りでは、パックロッドで70cmくらいのメジロを上げたこともある。
このように、ミニボート釣りには、夢や浪漫がある。ぜひ多くの方に仲間になってほしいと願っている。
子供と乗れば、冒険した気分になってくれるはずだ!
<週刊つりニュース西部版 尾崎 郁雄/TSURINEWS編>