秋は気候もよく、魚種も多彩、ボートフィッシングを楽しむのに最高のシーズンだ。そこで今回は、免許不要の2馬力艇を例に、知っておきたいボートのあれこれを、エキスパートの尾崎郁雄さんに解説してもらった。岸からでは届かないちょっと沖は、船釣りでもあまり狙われない魚のパラダイス。ぜひ自由気ままな手前船頭で、この秋シーズンを満喫しよう!
どこから出船するの?
ボートを自由に下ろせる場所は残念ながら多くはない。
ゴミ収集などの管理費を徴収して使用させてくれている港もあるが、見分けが難しく、シーズンオフの海水浴場が主になっている。
判断ポイントは、
1.駐車場が広く砂浜に面していること。
2.砂浜から水際までが近く、その傾斜が小さいこと。
3.その場所が湾内か、消波ブロックなどで砂浜に直接の波が押し寄せにくくなっていること。
この条件を満たしている場所を探してほしい。
出船&着岸の方法
前述のような安全な場所でも、安全な離着岸方法を知っておく必要がある。
ポイントは、波打ち際でボートが岸に対して垂直を保つようにすること。波打ち際での横転は意外と多く、船外機の水没や大事な釣具のロストに繋がってしまう。
離岸時はボートのへさきを沖に向けて、波が打ち込まないように保って乗り込むと同時に、オールで漕ぎ出す。波で岸に押し寄せられない十分な距離、100mくらい沖まで行ってからエンジンを始動させる。
着岸時は100mくらい沖でエンジンを停止して上陸するまで一気に漕ぐか、ボートのへさきが陸に付く直前までエンジンを止めないことだ。中途半端なところで止めるとボートは岸と平行になり、そのまま波に押し寄せられてしまう。
なお、着岸を開始する前には、水際で遊んでいる人が居ないことを確認すること。