釣り場で魚の下処理をする時にあると便利な刃物3選 サビ防止策も解説

釣り場で魚の下処理をする時にあると便利な刃物3選 サビ防止策も解説

『釣った魚をおいしく食べたい!』というキャッチ&イート派の釣り人が必ず行う、魚の下処理。釣りをした後で疲労困憊かもしれませんが、鮮度維持とおいしく食べるには釣り場で下処理を行うことが重要です。今日は、釣り場で下処理をするときに、あると便利な刃物を紹介します。ポイントは『コスパを重視したアイテム』になります。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターTatsu_Yoshi)

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Tatsu_Yoshi

都内在住で千葉県房総半島を中心に釣りをしています。ライトゲームメインで、海の彼方にメタルジグを投げているだけで満足してしまう、欲のない釣り人です。

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目次

釣り場で魚の下処理をする理由

魚の下処理は、おいしく・安全に魚を食べるために絶対に必要な作業です。食卓に並んでいる魚も、誰かが・どこかで必ず下処理をしています。食べる直前にやればいいのでは?という疑問もあるかもしれませんが、下処理は早ければ、早いほどおいしく安全に食べることができます。

おいしく魚を食べるため

おいしく食べるためにも、内蔵や血合い、エラにのこった血液はすぐに取り除く必要があります。何故ならば、時間がたつと血液のニオイが身にうつったり、内臓が腐敗して鮮度が悪くなり、味を落としてしまうためです。

食中毒を防ぐため

安全に食べるためにも、特に内臓は少しでも早く取る必要があります。釣り人であれば一度は聞いたことがあるアニサキス。サバやアジを中心に150種類以上の魚介類の体内、とりわけ内臓に寄生しています。アニサキスは、寄生している魚介類の死後まもなく内臓から、私たちが食べる筋肉へ移動すると言われています(初めから筋肉にいるタイプもいます)。また、魚は内臓から腐るため、そういった意味でも早い下処理をおすすめします。

どの工程まで下処理する?

魚の下処理と聞くと3枚おろしを想像するかたがいるかもしれませんが、釣り場で行う下処理はそこまで必要ありません。どの状態まで魚を捌けばよいのかを紹介します。

最低ライン

釣り場で行う下処理では、最低限エラと内臓を取れば、腐敗やアニサキスの移動は防げる可能性が高まります。血液や体液が多く含まれている内臓を取ることで、運搬中にクーラーボックス内が汚れたり匂いがついたりすることも減らせます。

釣り場で魚の下処理をする時にあると便利な刃物3選 サビ防止策も解説エラと内臓がない状態(提供:TSURINEWSライターTatsu_Yoshi)

もしできれば

下処理の最終ゴールは頭を取った状態です。頭を取ることで、クーラーボックスの空きスペースを増やせ、別の魚を持ち帰れたり、保冷剤のスペースを増やせたりできます。また、帰宅後に自宅のキッチンで頭を落とすのも一苦労なので、釣り場でここまでできればベストです。

釣り場で魚の下処理をする時にあると便利な刃物3選 サビ防止策も解説頭もない状態(提供:TSURINEWSライターTatsu_Yoshi)

下処理に便利な刃物3選

下処理をするうえであるとちょっとだけ便利なナイフを紹介していきます。釣り場に持っていくナイフは、血抜きをするためのエラ切り用のみという方も多いと思います。ですが、エラ切り用ナイフで腹を割いたり、頭を落としたりするには心もとない。そんなときに車やカバンに忍ばせておくとちょっと便利なでコスパの高い刃物たちを紹介します。

エラ切り用ナイフ

釣り場で魚の下処理をする時にあると便利な刃物3選 サビ防止策も解説エラ切り用ナイフ(提供:TSURINEWSライターTatsu_Yoshi)

血抜きをするためにエラを切るときに使用するナイフです。エラは非常に弱いので切れ味はこだわらず、選ぶポイントは安全性の1点です。エラを切るときの多くは釣りの真最中。足場の悪い場所や、波風などの影響を受ける場所などで、ナイフ使うシチュエーションとしてはあまり向かない場所で使用します。ケガをしないためにも、刃が完全に隠せる形のナイフを選びましょう。

値段的には、オンラインショップなどで販売している1000円以下のナイフで十分です。ちなみに、筆者はダイワのフィッシングナイフSL-78を使用しています。柄の中に、刀身がスライド収納される形状。慣れれば片手で刃の出し入れができるので竿を片手にエラ切りしてバケツに入れる作業を、滞りなく行えます。

出刃包丁 

釣り場で魚の下処理をする時にあると便利な刃物3選 サビ防止策も解説小出刃包丁(提供:TSURINEWSライターTatsu_Yoshi)

100均で販売している小型出刃包丁がとても秀逸です。値段の安さから不安を覚える方もいるかもしれませんが、切れ味抜群です。腹を割いた時の切り口も申し分なく、身が崩れることはありません。刃の長さは約11cmと短く、小型の魚でも難なく捌け、少し大きな魚のエラ取りをするときも、狭いところに刃を入れやすいので便利。

サバやカマス、小鯛程度の背骨であれば断ち切れるので、頭を落として持ち帰れます。難点は刃こぼれしやすいところ。ですが、考え方によっては、数回使って研いで壊れたら100円出して買いかえる、くらいの軽い気持ちで使えるのもいい点です。

三徳包丁

下処理におすすめしたい一番の商品が、Standard Product(ダイソーグループ)で販売している三徳包丁です。世界3大刃物産地として有名な岐阜県関市で作られ、20以上にわたる工程を全て手作業で行っています。関市の刃物づくりは分業制で工程ごとに工場が分かれており、各工程をその道何十年の専門職人が作っています。これだけ手間を掛けていると聞けば、1000円でも安いと感じるのは著者だけでしょか。

使い勝手に関して、切れ味鋭く小型の魚を捌くことにもストレスはありません。50cm程度の魚であれば刃こぼれなく背骨を断ち切れるので、釣り場で頭を落として持ち帰れます。クーラーボックス内のスペースにも余裕ができるので、胴体を曲げて持ち帰り、家で固まった魚の体を一生懸命戻すという涙ぐましい努力も、必要ありません。

釣り場で魚の下処理をする時にあると便利な刃物3選 サビ防止策も解説三徳包丁(提供:TSURINEWSライターTatsu_Yoshi)

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