現役船長が徹底解説 【2022年のヒラマサの釣況とジギングでの要点】

現役船長が徹底解説 【2022年のヒラマサの釣況とジギングでの要点】

今回は多くの釣り人のあこがれの的な釣魚・ヒラマサの、今年の釣況について紹介していく。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

TSURINEWS編集部

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憧れのターゲット・ヒラマサ

エギング、ティップラン、イカメタル、イサキSLJ、タチウオなど年間を通してさまざまなターゲットを狙っている私だが、年間でもっとも出船回数の多いターゲットがヒラマサ。5~6月以外のほとんどのシーズンでヒラマサ狙いで釣りを楽しむことができるので、出船回数が最も多くなるのは必然だが、高いゲーム性、とてつもない引き味で多くの釣り人を魅了してやまない。

現役船長が徹底解説 【2022年のヒラマサの釣況とジギングでの要点】魅力たっぷりの好敵手(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

今回はそんなヒラマサの今年の釣況、直近の釣果・今後の展望について解説させて頂きたい。

2022年の釣況

今年は冬のヒラマサは比較的調子の良いシーズンだった。通常1~3月は寒波の影響で出船率が一年の中で最も少なく、特に1~2月は寒波の影響による水温の変動も大きいため釣果も出しにくくなる時期になるが、今年は寒波の到来が少なく例年と比較すれば出船回数はかなり多かった年になった。寒波の影響が少ない、つまり水温の変動が激しくなかったおかげで釣果も安定していた。

そして、産卵前の春マサシーズン。一年の中で最もアツいシーズンは、冬の好調を維持したままシーズンイン。3月上旬ごろに産卵第一陣のヒラマサたちが荒食いをはじめ、連日のように10kgオーバーサイズのヒラマサがヒット。3月下旬ごろにいったんやや落ち着きを取り戻したが、4月に入ったら再び釣果は右肩上がりに。しかし、例年より水温が高く推移していたためか、下旬に入ったころに一気に収束。今年は例年よりやや早く春のヒラマサシーズンの終わりを迎えることとなった。

台風通過後に好転

この春マサシーズンが終わると、ヒラマサはいったんオフシーズン。5~6月は産卵のため沖に出るので、この2か月間はお休み。そして、7月に入るころになると夏マサシーズンが開始する。今年の夏マサは開幕直後は好調だったが、すぐに失速。冬の寒波が少なくおまけに空梅雨という2つの要素が重なったことが原因なのか、例年では類を見ないほど不作の年となり、長崎・佐賀・福岡方面すべてのエリアで貧果が続いた。当船も例外ではなく連日の苦戦続き。ヒラマサの顔を見ることもできない日も少なくなかった。

現役船長が徹底解説 【2022年のヒラマサの釣況とジギングでの要点】強烈な引きは病みつきものだ(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

こうなってくると、水温が下がる秋まで待つしかなくなるのだが、9月の上旬と中旬ごろに2つの台風が九州を直撃。海の中をかき混ぜてくれるので秋の訪れを期待していたのだが、願いが通じたのか台風通過後から釣果は上向き調子となる。

それでも水温がまだ高いので、ネリゴやコシナガマグロ、ハガツオなどのヒラマサ以外の魚種も多いが、ヒラマサも少しずつヒットするようになった。しかも、大型サイズの個体がヒットすることも多く、台風通過後は連日のように10kg級のサイズがヒット。

ヒラマサの数自体ははまだまだ多いとはいえないが、ほかにもネリゴ・ヤズ・コシナガマグロ・カツオ、おまけにマダイなど五目的に楽しめるようになり、ようやくらしい釣果を出せるようなり、長い長い暗闇を抜け出せることができた。

今後の展望

本稿を執筆している現在(10月3日)も、ネリゴ・コシナガマグロ・カツオはよくヒットしており、正直なところヒラマサはもうひと伸びもふた伸びもほしいところ。

現段階ではこのヒラマサ以外の魚種が多過ぎていることが伸び悩みの原因となっているが、これから季節が進み水温が低下してくるにつれて他魚種は他のエリアへと移り、ヒラマサの釣果は伸びてくると思うので今後に期待したい。

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