メバルの時期が近づいている。ライトゲームのメインターゲットだ。ソルトルアー入門にも最上の練習台といえるだろう。早ければ10月末、例年11月スタートの釣り物で、極寒期を除いて5月頃まで釣れるメバルのポイントについて、初秋からチェックしておきたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
10月末にはメバルがスタート
メバルのスタートは、例年11月頃である。この魚の適水温は14℃くらいだが、筆者の感覚では、16℃くらいからでも、ぽつぽつと釣れ始める。12月、1月くらいまで釣れて、2月3月の極寒期はお休み。海水温が10℃を下回ると、ほとんど食ってこない。徐々に水温が上がり始める4月5月となると、また釣れ始める。
早ければ10月末からのスタートなので、この記事を書いている現在の9月27日には、もう1ヵ月後に迫っていることになる。仕事などの関係でそれほど釣行にいけない人は、実はそんなに時間に余裕がないとも言える。
年々人的プレッシャーが高くなり、個体数も減っている魚なので、簡単に狙えるターゲットとはいえ、確実に釣れる場所を押さえておきたい。初秋からポイントは見ておくべきだ。
基本は足元、部分的にオープン
メバリング(メバルのルアーフィッシング)のポイントの、基本について確認しよう。前提として、メバルの活性が高くなり海面直下で釣れる、夜のパターンから絞り込んでいく。
まずは足元
メバルは堤防際に着く魚で、どんなポイントでも、まずは足元から釣っていく。ジグ単の釣りだけならば、足元だけでもいい。ポイントをちょこちょこ移れば、テンポよく釣れる。
コツは、ヘッドウェイトをなるべく軽くすること。0.6g、0.8をメインウェイトにして、ゆっくりと表層をリトリーブ。あまり余計なアクションは加えず、静かに釣っていこう。
メバルは見切りも早く、スレやすいので、乗せきれないアタリが出ても深追いせず、簡単に移動してしまった方がいい。バラシや、釣れた場所でのリリースも避けたい。スレる。
オープンウォーター
続いてオープンウォーターである。メバルが足元についていないときにチェックする。
オープンウォーターのメバルは、マヅメと潮の上げ下げの回遊個体と、底の地形変化についた居着きにわかれる。また、混泳するアジがまったくいないときに、キワからちょい投げしたところで出ることも多い。このパターンは、ワーミングでもプラッギングでも釣れる。
マヅメ、潮の上げ下げの回遊個体は、潮通しのいいミオ筋や水道のような場所を、マイクロメタルのリトリーブか、1.2gくらいのウェイトのワーミングでファストに狙うとよい。
底の地形変化に着いたメバルは、そのポイントまでの距離にもよるが、基本的にプラグで狙う方がいいだろう。ワームでは、沖に投げると、メバルが主に着く表層のレンジキープが難しい。プラグには、シンキング、フローティングで、造りによってそれぞれ潜行レンジが設定されているので、表層なら表層、ちょっとレンジが入ったところなど、ルアーそのものの能力でレンジをきれいにトレースできる。
オープンの地形変化はデイで見る
以上が主なメバルのポイントである。アーバンメバリングとなると、筆者としては足元ひとつでいいと思うが、生命感豊かな郊外の漁港などでは、デイで詳しく見ておいた方がいい。
デイ(日中)のポイント視察には、本当に大きな意味がある。特に真っ暗だと地形変化が読めない消波ブロック周りや、ガレ場などは、夜にいきなり攻めるとロスト連発必至である。
たとえば、次の画像のような小磯だ。
波の浸食により削り取られた天然の造形。海底も、岸壁も、見事にキレのある彫刻になっている。潮位によって、根が露出することもあるので、小潮や大潮の下げではまったく狙えない場所になる。かなり気配濃厚だが、ここではさすがにワーミングや、メタルジグは使用できない。デイで視認できるうちにフローティングのプラグを試して、反応を見ておきたい。
足元の地形も、たとえばこのように、キワに穴が入っているところがある。
メバルが好んで着きそうな場所だが、この穴にマイナス方向に潜りこまれてしまうと、おそらく引きずり出せない。このような場はドラグ強めで勝負するか、避けるのがベターだ。