2022年夏の大阪北港はサバの回遊が唯一の救い 今後は万博の工事次第?

2022年夏の大阪北港はサバの回遊が唯一の救い 今後は万博の工事次第?

大阪市内には大きく分けてふたつの釣り場がある。南港と北港だ。北港は釣り場が3つ程度に限られるが、南港と比べて水深が深く、潮の流れの速い場所が多い。そのため回り物がよい特長がある。しかしそんな北港も、非常に海水温の高い今夏はあまりよくなかった。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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まず釣れる海ではない

今夏の大阪北港の状況を振り返りたい。

まずは北港といっても、ほとんど海のエリアとしては近接しており、南港とそこまで海水温等は変わらない。連日の酷暑により、海水温は最大で28℃に達した。

サバの回遊がそこそこあったが、それについている回り物もなく、前提として「釣れる海ではない」。この大きな事実が最初にくる。「死の海」といわれる酸欠状態、これも南港と同様である。

この地形では厳しい

私はチニング、ライトブリームと湾奥ならではの釣り物を頑張ったが、残念ながら、掛けるところまではいくものの、チヌを上げきることはできなかった。

これは足元でも水深が5m以上あり、またキワの地形がギザギザしていてチヌにとって根に巻きやすく、また魚の側でもそのような地形を把握しているポイントでは、仕方ない。そもそも負け筋なのだ。

サバの回遊のみが多少

北港の一大釣り場といえば、夢舞大橋下だ。ほとんど河なのだが、潮通しがよく、青物が入ってくるという話もある。タチウオでも有名。足場がよく、駐車場と釣り場がほとんど直なので、とても釣りがしやすい。

この夏、夢舞大橋下には主に、SLSJ(スーパーライトショアジギング)で入った。20g級のメタルジグで底を取り、シャンシャンとジャークして、ちょろっと入っていたサバを狙った。しかし、残念ながら密度が濃くはない。サビキでやっている人を見ていると小型を次々上げているのだが、どうにもメタルに反応が薄い。

2022年夏の大阪北港はサバの回遊が唯一の救い 今後は万博の工事次第?メタルで数尾サバ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

日中、朝マヅメに多少釣ることができた。サビキではよく釣れているみたいなので、エサ釣りのアングラーにはおすすめだ。ちなみにサビキにはいくらか豆アジが混じっていた。

夜の時間はサバが微反応

夕マヅメから夜にかけては、豆サバがアジングで反応した。ただこの場所は、アジングがかなりやりにくい。水深があって流れも強いので、軽量リグが使いにくいのだ。

2022年夏の大阪北港はサバの回遊が唯一の救い 今後は万博の工事次第?泉南の豆サバ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

1g級にするとアタリが減るし、0.6gでは潮に流されてコースが引けない。また相手がアジではなく、もっと掛けづらいサバなので、フラストレーションが溜まる。

まあ夏の海だ、こんなもんか。

ただ、泉南に同時期にアンダー10cmのアジが入っていることを思うと、アジが反応し始めるのも時間の問題ではないかと思う。10月になれば、私も一度様子を見に行きたいと思っている。

何せ、私のメインフィールドである大阪南港では、最近、アジのポイントがめっきり減ってしまった。北港でも開拓しなければ、今後大阪市内でのアジングは本当に難しくなってしまう。

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