ようやく伊豆の海水浴シーズンが終わった。渋滞を嫌って避けていた人も、そろそろあの湖に行きたがるころだろう。そう静岡県伊東市にある一碧湖だ。今では珍しい水棹での舟釣り。宙で数釣りをするもいいし、底釣りで黄色味を帯びた良型地ベラをポツポツと抜き上げるのも楽しい。吹き抜ける風がさわやかになる初秋は、魚の活性も高く記録的な釣果を狙える好チャンスだろう。
底釣り
黄色味を帯びた良型地ベラを狙うならこの釣りがベスト。ただし無風または微風が絶対条件だ。エサは両ダンゴでOK。
ヘドロ質の底ゆえに気を付けたいのが、底が掘れたことによるタナ切れ。
戻りが前よりも出にくくなった、アタっても空振りが増えた、触りだけで終わってしまう、このようなサインが出たら少しずつウキ下を深くして、常に上バリが底を切らないように調整する。
できればトップがエサを背負いづらいムク系トップにすればタナ切れするまでの時間(アバウトでも底にエサが着く)を稼げるが、やがて切れてしまうのでウキ下調整は必要になるだろう。
おかしいと思ったら底ダテをやり直す。これが最善の策だろう。
なおウキ下が深くなることを想定して、釣り始めからギリギリのチョウチンにならないような竿の長さも必要だ。またウキ~穂先の道糸に遊びがあったほうが、風や舟の揺れに対しても対処しやすい。
<週刊へらニュース 熊谷 充/TSURINEWS編>
一碧湖