ようやく伊豆の海水浴シーズンが終わった。渋滞を嫌って避けていた人も、そろそろあの湖に行きたがるころだろう。そう静岡県伊東市にある一碧湖だ。今では珍しい水棹での舟釣り。宙で数釣りをするもいいし、底釣りで黄色味を帯びた良型地ベラをポツポツと抜き上げるのも楽しい。吹き抜ける風がさわやかになる初秋は、魚の活性も高く記録的な釣果を狙える好チャンスだろう。
一碧湖の概況
8月30日現在、水位は満水。水質良好で魚の活性は高い。
既設水棹で連日好釣果が出ていて平日なら50~100枚、休日の混雑時で30~50枚。同湖の場合、風とどう向き合うかが釣果のカギを握っている。できれば風の弱い日に釣行し、仮に吹かれた場合はせめて風裏のポイントに入るよう心がけよう。
一碧湖のポイント
中央部のミオ筋を囲むように設置されている既設水棹に中向きに入るのが一般的だ。水深は深いポイントで18~19尺一杯、浅くて15~16尺一杯だ。どの水棹に入ってもアタリはもらえるだろう。
問題は風がどこから吹くかだ。出舟前に舟宿スタッフに確認して、風向きと風力を確認したうえで風裏になるよう最適な位置に着舟したい。ダメなのは正面、次に左右で最適なのは背後からの風だ。
4本水棹の場合、左右2本を束ねて右利きなら前(舟尾)が舟の右側、後ろ(舟首)を左にして舟に結べば揺れは多少でも軽減できる。左利きならその逆だ。
風が弱いなら底釣りも面白い。その場合は、ヘドロの堆積が少ない鳥居前がオススメだ。鳥居を後ろに見て左寄りの水棹が浅く右端が深く、前が深く後ろが浅い複合カケアガリなので底ダテとエサ打ちは慎重に行いたい。