盛夏の7月30日、沖ではナブラ、波止際では上層でヒラを打つ多数の「見えチヌ」が姿を見せる期待感溢れる海況の中、落とし込み釣りで納得のチヌ2匹をキャッチした岸和田沖一文字での釣行の模様をレポートさせていただきたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)
岸和田一文字で落とし込み釣り
夏はチヌ狙いの落とし込み・ヘチ釣りの最盛期。しかし、昨年まで私がホームグラウンドにしていた神戸の沖防波堤は立入禁止となり、渡船店と行政との間の協議も進展が見られず、釣り場が狭まってしまったのが何とも辛いところ。
そこで目を向けたのは岸和田一文字。岸和田一文字は沖一文字と旧一文字の2本の沖防波堤の総称で、渡しているのは岸和田渡船。忠岡にある乗船場と受付事務所、乗船手続きなどは、ホームページに詳しく記載されているので、初めて釣行される方や不慣れな方は、是非とも目を通していただきたい。
岸和田渡船では土日祝をはじめ多客日の早朝便にネット予約を導入しており、私も予約開始日の指定時刻前にスタンバイし、ホームページの案内に従って必要情報を入力し、予約完了。今回の釣行日の予約枠はわずか10分足らずで満杯・瞬殺となり、私は運良く乗船券ならぬ乗船権を手に入れることができた。
なお、岸和田一文字の詳しい特徴その他の解説は、過去の投稿「大阪湾の沖波止紹介:岸和田&泉佐野一文字 都市近郊でアクセス良好」をご覧いただきたい。
エサ釣りは少数派
釣行日は盛夏の7月30日。一番船の乗客は全員予約済みの40人で、乗船受付も乗船場も混乱はなし。一部にレンタル利用者はいたものの、大半の釣り人は指定の規格品(桜マークまたはCS(JCI)マーク付き)のライフジャケットを持参しており、新型コロナウイルス感染第7派の渦中ではあったが、マスク着用と船内での会話は極力自粛と釣り人達は皆心得たもの。
始発便は定刻の4時半にスムーズに出船。釣り人はルアーマンとタコ釣り師でほぼ二分化されていて、エビまき釣りを得意とする地元の有名な釣りクラブのメンバーと、私のような落とし込み・ヘチ釣りといったエサ釣りの釣り人は少数派だった。
私は岸和田沖一文字の通称「沖の北」に渡った。当日は船を着ける間際で船長から船内放送で「北の先端はエビ撒き、サビキ釣りの人がいるので、ルアーの人は他の場所で分かれて釣ってください」と、釣り座の棲み分けの協力を求める心配りのアナウンスがあったが、今後に岸和田一文字に釣行される皆さんも、全ての釣り人がそれぞれの釣り方に応じて楽しめるように、釣り座を構える際はこうしたお互いの心配りをお願いしたい。
エサとタックル
釣りエサは、当日は幸運にも岸和田渡船でイ貝を販売していたので購入した。また、近辺の釣りエサ店で岩カニも購入して持ち込んだ。タックルは、落とし込み専用ザオ4.2mとリールに、ストライプカラーの落とし込み・ヘチ専用の2号ライン。ラインの先には市販の目印仕掛けとハリスは1.7号を直結する。ハリスは硬めのものがいい。ハリはチヌバリ3号で、チモトにはガン玉2Bをかませる。エサの付け方は、岩カニは横掛け、イ貝は繊維掛けにした。