千葉県富津市にある戸面原ダムのボート釣りが盛期に突入した。連日40~60枚の釣果で、さらに型も40cm級まで交じる。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース伊藤さとし)
釣り方とエサ
盛期(減水期)の戸面原ダムは本湖周辺の宙釣りがメイン。上流部の底釣りでも釣果は出るが、型が落ちる傾向が強い。
浅ダナ
実釣時のように雨後の濁りが入った時や雨天・曇天など、チョウチン釣りでは決まらない場合に試してほしい釣り方。
タナは1本半~セミカッツケで竿は9~13尺。エサ打ちのリズムで釣っていくので長竿は不要。またヒットすると沖走りされやすいので、竿は立ち上がり重視の調子をセレクトしよう。タックル例は3面参照。
チョウチン
水色がクリア、晴天・微風・ベタナギなど浅ダナが不利とされる条件が多いほど、この釣りの強さが増す。また朝のうちは上ダナで釣れても尻すぼみになることが多く、終日の安定感を狙うならこの釣りがベスト。風や流れにも対処しやすい。
問題は竿の長さだ。竿長=タナのこの釣りでは長さの選択が釣果を大きく左右する。直近の情報や当日の天候などを加味して、ベストと思える竿を出し、それで触りが少なければ小まめに竿を替える柔軟性が必要だ。
エサ
両ダンゴがベストではあるが、急な食い渋りに対処するため”保険”となる食わせはぜひとも準備しておきたい。この時期のベストチョイスはトロロ(ヒゲトロ)と思われるが、近年は管理釣り場で有効とされるホタチョーも面白い。
野釣りでホタチョーとは意外だが、戸面原ダムのように長竿不要のチョウチン釣りであれば選択肢に入る。バラケマッハ主体のバラケエサであるがゆえに集魚力はピカイチ。また近年はワカサギが増えたこともあり、エサを持たせることに一抹の不安を感じる場面も発生する。しかし固形物の食わせであれば、その心配は少ない。あとはいつものようにバラケタッチやハリス段差など思慮すべき点を詰めていけば、思わぬ好釣果に恵まれるかもしれない。
なお前述したとおり、近年は同湖にもワカサギが放流されている。大した触りもないのにエサ持ちが悪いと感じたら、まずこのジャミの仕業だと疑うべきだろう。
エサの表面を攻撃しすぐさま芯の崩壊へと導くジャミに対処するには、ある程度のバラケ性と硬さ、そして芯残り性が要求される。ベースエサはいつもの使い慣れたものでいいが、ぜひともそれよりもネバるエサ、開くエサなど対極と言える銘柄をぜひエサバッグの中にしのばせておきたい。
<週刊へらニュース伊藤さとし/TSURINEWS編>