今月のテーマは「豊英湖本湖で地ベラを狙おう」。千葉県君津市にある豊英湖は大きく分けると川筋と本湖方面になる。前者は魚影が濃く例会などで上位入賞者が続出するエリア。一方の本湖は数は出ないが釣れれば良型地ベラの可能性が高い。今回はその後者を戸張が地ベラ狙いで挑戦する。ポイント選定のコツや釣り方など、戸張が知っている範囲でガイドしてくれる。第4回はエサ使いについて。
セットで有効なエサは?
豊英湖本湖を狙うなら今の時期、エサはセットが有効。前号ではそんなテーマで話を進めた。だがセットと言っても釣り方は複数ある。①角麸②ウドン③トロ巻き④グルテン。戸張のオススメは?
「オススメと言うよりもジャミの有無や活性で決めるべきでしょうね。たとえば活性が高い順に並べるなら③トロ巻き④グルテン①角麸②ウドンとなるでしょうし、ジャミに強い釣り方なら②ウドン①角麸③トロ巻き④グルテンとなるでしょう。」
ジャミとは?
「豊英湖の場合、おもにブルーギルですが、ワタカなどもたまにいますね。」
おすすめはウドンセット、角麩セット
本湖の場合、魚影がそれほど濃くない。しかも型がいいからIQが高く釣るのが難しい。ゆえに魚の活性はあっても競い食いになりづらいから、一見すると低活性時と似たような現象が起きる。それを打開するには魚を寄せるしかない。しかもジャミにも有効となれば、上記の選択肢ではウドンセットと角麸セットが有効になりますね。
「そのとおりです。」
しかし角麸は何となくイメージがわきますが、この時期にウドンセットとは管理池ならまだしも野釣りではいささか抵抗がありますね。
「そうなんです。正直言って私もやりたくはありません。ですがそうでないと釣れない(ペースよく)のなら、せめて準備だけでもしておくべきでしょうね。」
角麸セット、つまり一発の釣りは豊英湖に限らずあらゆる野釣り場で有効な釣り方ですね。ですが角麸がジャミに強いとは知りませんでした。
「無敵ではありませんんが、トロ巻きやグルテンに比べたらかなり有効でしょう。」
その理由は?
「ハリス段差が広いからでしょうね。それとバラケの質がトロ巻きやグルテンとは異なります。ボソっ気がより強く硬めのタッチになりますから、バラケ本体にアタックしづらくなる。しかもバラケと角麸には距離がありますから、角麸を食われてしまうことも少なくなる。ただしジャミの数が圧倒的に多い場合は、たとえ角麸であっても食われてしまいます。ですがそれだけジャミがいると言うことは、ヘラが寄っていないともいえますので気にせずエサ打ちを続けるか、ジャミが少ないタナやエリア(ポイント移動)を考えるべきでしょうね。」
総合的にはウドンセットが最強なのは理解できました。ですが問題はそれだけではないはず。気になるのは竿の長さとタナですが?
「水深が深いか浅いかの両極端ではないでしょうか。浅いなら竿10~13尺タナ1本以内で、カッツケまで視野に入れるべきでしょう。逆に深いなら竿16~24尺チョウチンがいいでしょうね。ただし竿が長くなる場合は竿振りのスペース(おもに頭上)が確保できるかも問題になります。減水して立ち木などが沖に出現すればそれに舟を着けられますが、中途半端な水位だとそれは無理です。そこで長竿を振るつもりがあるなら、スペースが空いたポイントに着舟する必要がありますね。」