まもなく延伸される北陸新幹線。初めて新幹線が通ることになる福井県では、魚の営業マンたちが手ぐすねを引いて待っているようです。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
北陸新幹線が延伸
2024年春に控えている、北陸新幹線の福井県への延伸開業。歴史ある温泉地として知られるあわら温泉や、県都である福井が、東京やさいたまなどの大都市と直接結ばれることになります。
これは福井県にとって観光産業興隆の一大チャンスであるとともに、福井県のブランド魚介類の認知度を向上させるチャンスでもあります。そのため現在、福井県の水産課は県産ブランド魚の発信強化や、新たな特産品の発掘などへの支援を本格化させているといいます。
福井県の漁業の特徴
福井県は日本海側では最も発達したリアス式海岸が見られる「若狭湾」を擁しています。
そのため養殖に向いた穏やかな入江の内湾と、魚種の豊富な外海の日本海のどちらにも面しており、養殖魚介と天然魚介のいずれにも恵まれています。
また沿岸の浅い沿岸の魚から沖合に広がる深い海まで様々な漁場があること、さらに対馬海流由来の温かい海水と雪解け水の影響による冷たい水が混ざり合いプランクトンが豊富なことなどもあり、全国でも屈指の魚種の豊富さを誇ります。