沖釣り(船)の人気ターゲットで知られるアオハタ。刺し身はもちろん、蒸し物など日本料理で馴染み深い魚だ。今回は釣り好き店主(藤まる食堂)がおすすめする「アオハタのレモン漬け」を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
アオハタとは
アオハタは本州以南の深い海に多く、船釣りでよく釣れる。ハタ系の仲間でも型は小さく、30cm前後が平均サイズ。しかし、まれに40cm級が交じることもある。
持ち帰り方
釣れたアオハタはナイフなどを使って締める。動かなくなったところで血抜きをし、氷の効いたクーラーボックスに入れる。
下ごしらえ
持ち帰ったアオハタはシンクに移し、滑りを取る。水道水を当てながら、たわしで擦るといい。ちなみに滑りの付いたたわしは雑菌が付きやすいので、塩素などで消毒して清潔にしておこう。滑りを取ったら、頭とワタを取り、腹側をよく洗う。
さばき方
下ごしらえを済ませたら、3枚におろしていく。ウロコが付いたままの状態でおろしたほうが、皮を剥ぐときに千切れにくい。3枚におろしたら、腹骨と中骨を取り、サク取りにする。
ハタ系の魚は背身(背側の身)の真ん中に亀裂があるため、これに従うよう長細くカット。そうすると1尾の魚から6本のサクが取れるはずだ、
サクのまま漬け込む
サクにしたアオハタは〝漬けだれダレ〟に投入。タレの割り下は次の通り。水5、薄口しょうゆ1、みりん1。これにカットしたレモンを2~3切れ入れ、4~5時間漬ければOK。
ぶつ切り
次は最後の工程。漬けダレから魚を取り出し、キッチンペーパーなどで水気を取る。これをまな板にのせ、ぶつ切りにする。食感を出すためにも2cm前後とやや大きく切るのがコツ。仕上げは「追いレモン」。レモンの絞り汁を魚に少しかけるだけで、食べた瞬間、柑橘系のいい香りが口に広がる。
保存方法
余った分は保存できる。その際はタレに水を加え、味を薄くして冷蔵室内に。そのまま10日前後はラクに持つ。
<松田正記/TSURINEWSライター>