3月半ばから4月の頭にかけて、夜明けの時合いを狙ってのべ竿を使ったメバル釣りに愛知の豊浜新堤を3回訪れた。それぞれ良型を含め本命をキャッチしたので、その模様をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・日間賀島波止釣友会・中村輝夫)
のべ竿でメバル釣り
3月14日、愛知県・南知多町の豊浜新堤でメバルとクロダイ釣りの計画を立て、午前4時前に出発した。
到着後、新堤へ向かうが、今日も釣り人は私1人。何かがおかしい。潮は中潮で満潮が午前4時42分。申し分ない潮だが、波音が大きい。ウネリなのか、ざわざわして波音が響いていた。
今日はメバルが釣れるだろうと思っていたが前回と同じ状況。まさかボウズか?半信半疑のままタックルを準備してサオを出すが、やはり反応はない。時合いと思われる。午前5時すぎまで休むことにした。
根掛かり覚悟でチビカサゴ
午前5時に再開。オモリが底に着いた状態をキープして待つが反応はない。ゆっくり上下の誘いを入れてエサをアピールするも反応なし。まだ時合いではないようだ。時計を見ると5時25分。ボウズの色が濃くなってきた。
ここで根掛かり覚悟の作戦に出た。それはハワセだ。サオ先を下げて仕掛けをたるませる方法で根掛かり必至の釣り方だが、カサゴでもと考えて決行すると、その成果が出てサオ先がお辞儀をした。ゆっくりサオを立てると、運良く根掛かりなく上がってきたが、やはりチビカサゴ。上バリをしっかりくわえていた。
エビを付け替えて投入。すでに東の空に赤みが加わり全体が見えてきた。いつもなら時合い終了のころだ。このチビカサゴで終わりだなと思っていると、ツンとアタリが出た。このアタリは確実にメバルだ。
今年一番の27cmでボウズ回避
しっかり食わせてからと思ったが、サオ先が一気に海中に突っ込む大きなアタリだ。慌ててサオを立てると、ヒュンヒュンとイト鳴りしている。数年ぶりの引き込み。本当にメバルなのか?
ハリスの極限まで引き込みを味わい、ゆっくりサオを立てる。浮かせたのは良型メバル。この重量感だと今までのメバルより大きい。そのまま浮かせるとハリス切れに繋がる。顔を出したままの状態で手元まで寄せ、ラインを手にして手繰り寄せる。暴れたら0.6号ラインなんか一発で切れてしまう。タモはないので、運に任せて手繰り寄せるしかない。
ミキイトをつかんで引き上げるところは緊張したが、無事堤防に上がってくれた。立派なメバル。驚きながら測ると、今年一番の27cm。この1匹で大満足したので、フカセ釣りのクロダイは取りやめて納竿とした。