釣り人が竿を出している姿を見ていると、のんびりとした空気を感じる方も多いはず。しかし、実際は見た目からは想像できないほどの真剣勝負が繰り広げられていることも。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
釣り人は何を考えている?
アタリを待ちながら座っているだけに見えても、頭の中では次の一手や狙う場所などを考えて頭をフル回転させている場合も多いです。
とはいえ、釣り人の頭の中は謎だらけ。黙々と仕掛けを打ち返している姿を見ても、頭の中で何を考えているのかよく分からないと思います。
集中して真剣になるほど口数が減りがちなのは魚釣りも一緒。ただ、決して魚のことばかりを考えている訳ではないところも、釣り人の奇妙な(?)思考の面白さです。
フカセ釣りは頭脳戦
今回は、筆者も大好きなフカセ釣りを例に釣り人の頭の中を覗いてみましょう。フカセ釣りは、何となく敷居が高く感じられるかと思いますが、釣りをしながら次の一手を考える頭脳戦はまるで将棋のよう。一度ハマると抜けられなくなる奥深さが魅力です。
仕掛けが軽い分、潮流が少しでも変われば流れ方やアタリの出方に大きく影響するだけでなく、まきエサとさしエサの同調やエサ取りの回避など、考える要素は数ある釣りカテゴリの中でも特に多いのでウキが沈むのを眺めているだけでは釣果はあまり期待できません。
しかし、先述のようにたくさんのことを考えながら何時間も釣り続けるとどうしても疲れてしまいます。そのため、休憩を取るタイミングや関係ないことを考えることもしばしば。真剣に釣りをしていると思ったら実はそうでもなかったなんてことも日常茶飯事です。一言で表現するならば「集中力のONとOFFがハッキリしている」という言葉がピッタリだと感じています。