今シーズンのトンジギは、ムラが激しく釣果が安定しなかったうえ、天候にも見放され出船できない日もあった……。3月19日も予報は悪く諦めていたが、前日には予報が改善され、なんとか出られることに。死中に活あり、このチャンスを絶対にモノにすると意気込んで南紀の浦神へ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター田中耕二)
待望の小トンをキャッチ
スルスルと巻けるので小さいと判断しグイグイ上げてきたが、残り20mで急に暴れ出した。ドラグを出して左右に走る。思った以上に大きいのかと慎重になったら、まずいことに大ドモのアングラーとオマツリ。どうにか解けないかとマゴマゴしていたら、さらにもう1人のラインまで巻き込むことに……。PEがゴリゴリ擦れる感触が伝わる。
これは、ヤバイ・やばい。3人が同じペースで巻き上げ、まずは1つゲット。私のPEに巻き付いていたリーダーを切ってもらって私もゲットできた。大騒ぎとなったが、無事にダブルヒットでダブルゲット!
たいし丸では、釣れたマグロは船長が絞めて血抜き、エラワタまで抜いて船倉に入れてくれる。お客さんが居ない時は漁師となる大志船長。流れるような動きで2匹を仕舞い、再び潮上に戻って同じラインを流す。小トンとは言え、1匹釣って肩の荷が下りた~。
サイズアップ狙うもかなわず
こうなると目指すはサイズアップ。小トンは上げのジャークにきたので、フォールを入れてタネトンを狙ってみたが、ヒットしたのは右のアングラー。トンジギでは誰かのヒットは最大のチャンスタイムなのだが、ロッドを大きく曲げドラグ音が響くファイトだったので、オマツリ防止に巻き上げて応援。やがて中トンが浮いてきた。船縁のファイトにはヒヤッとしたが、無事に15kg級をゲット。仕留めたアングラーは大喜びだ。
この後、休んでいた2人も動き出してジグをシャクリだしたが、トンボがヒットすることはなく……。急に風が強くなり波も高くなったので、早上がりとなった。やはりトンジギは、苦しくってもシャクり続けるしかない。
今シーズンは、ムラが激しく船中釣果無しの日も珍しくない。博打要素大だが、1匹仕留めたら大喜びできる。それもトンジギの魅力でしょうかね?4月いっぱいは楽しめると思う。
<田中耕二/TSURINEWSライター>